ニューヨークで牡蠣と言ったらここ。シーフードからワインにデザートと豊富なメニューに迷ってしまう。お手頃価格の生牡蠣は食べすぎに注意!
こんにちは、ニューヨークナビです。
ニューヨークのシーフードレストランと言えばグランドセントラルオイスターバーは外せません。創業1913年。もちろん平坦な歴史ではなく、一番の危機は1974年。鉄道駅利用者の変化とともに閑古鳥が鳴くようになったレストラン。ここで当時のオーナー夫妻は思い切った転換をします。それまでコンチネンタル料理中心だったメニューをシーフード専門にしたのがこのとき。以来、火事や改装で短期間の休業はありましたが100年以上たった今でも人気店として現在に至ります。
それではさっそくお店に行ってみましょう!
場所はグランドセントラル駅地下
レストランは人気観光スポットのグランドセントラル駅の地下ダイニングコンコースに位置しています。ミッドタウンのほぼ中心で、交通の便もよいです。レストラン正面入り口前は名所「ささやきの回廊」。アーチの下で対角線上に2人が向き合って話すと離れているにもかかわらずささやくように聞こえる不思議な場所です。そして同じ地下にはニューヨークの有名店が入るフードコートもあります。
営業日にご注意を
■営業日にご注意ください日曜日は休業です。独立記念日、サンクスギビングデー、クリスマスなどの祝日はお休みです。
創業当時一般的だったタイルのドーム型天井がレストランのトレードマークです。2014年冬に修復作業のために3か月ほど休業しましたが、興ざめするほどピカピカに新しくなったわけではありません。店内の薄暗さも当時を偲ばせる雰囲気づくりの一つでしょうか?この独特の古めかしい店内も長年愛される秘訣のようです。
テーブル席は赤いチェックのテーブルクロス
お店に入ったら左にテーブル席、右にカウンター席があります。さらにカウンター席の奥にサロンと呼ばれる部屋もあります。テーブル席の場合は係りの人に案内してもらいます。カウンター席の場合は空いている席に自由に座ってかまいません。グループで色々とシェアしたいならテーブル席、1人ならカウンター席がよいでしょう。なお、サンドイッチはカウンター席のみですが、その他はどちらも同じメニューです。店内はとっても広く450人収容できます。広いので予約は特に必要なさそうです。ちなみに予約はオンラインから可能です。
■カウンター席
カウンター席はダイナーのような気軽な雰囲気で、一人でも全く気兼ねしないで食事できるのが魅力です。こちらは青いテーブルナプキンがシンボルです。テイクアウトウィンドウ前の席に座るとオイスターパンローストを調理する様子や生ガキをさばいている様子を見ることができます。おじさんの生ガキをさばく手つきは神業的です。
■サロンとサロン側入口
カウンター席の奥にSaloonと大きく書かれ、壁で仕切られた部屋があります。壁の向こうはバーも併設されたテーブル席です。サロンでは曜日限定のハッピーアワーがおすすめです。実はサロン直結の入口があるんです。正面入り口とは離れたグランドセントラル1階のシャトルパッセージの売店の隣にドアがあります。ドアにオイスターバー入口とは書いてあるものの地味で目立たない存在です。
豊富なメニュー
100を優に超えるメニューの豊富さも特徴です。メニューは日替わりで大きな紙にプリントされています。ウエブサイトにも毎日アップされます。字だけなので何が何だかわからない~となってしまいますが、よく読むとキャビアサンドイッチなんてものもあり、興味をそそられます。なお、ランチもディナーも同じメニューです。シンプルなメニューがはずれがなくおすすめです。生ガキとスープだけでもオーダーできます。ちなみにワインの数も半端ではありません。サンドイッチは午後6時までのカウンターとテイクアウト限定メニューです。
■テイクアウトウィンドウメニューテイクアウト専用ウィンドウは地下へ下る坂の途中です。正面入り口右側です。テイクアウトメニューはサンドイッチとスープ中心です。生もののテイクアウトはできません。平日のランチタイムは周辺で働く人達で込みます。
月曜日から金曜日の午前11時30分から午後5時30分までの営業です。
■ハッピーアワーハッピーアワーは夕方のすいている時間にお酒やつまみが割引になるサービス。ニューヨークではいたるところで目にします。グランドセントラルオイスターバーにも月曜日から水曜日の午後4時30分から午後7時まで、土曜日午後1時から午後5時まで、サロン限定でハッピーアワーがあります。生ガキ1.25ドル(1個)です。さらにクラムチャウダーやカキフライも特別価格です。一部ビールやワインも割引になります。時間限定でメニュー数も少ないものの、カキ尽くしでとにかく安くすませたいなら絶対おすすめです。
人気メニューご紹介!
それでは人気メニューをご紹介しましょう。
■生ガキ
もちろん生ガキが一番人気。カキの種類は常時30種類前後あり1個からでも注文できます。1個2ドル代が主流です。カキの種類がわからなかったらウェイターさんにおすすめを聞いてみましょう。またシェルフィッシュプラター欄にオイスタープラターという盛り合わせもあります。
■スープ
人気はなんといってもニューイングランドクラムチャウダー。トマトベースのマンハッタンクラムチャウダーもあります。またアメリカ人にファンが多いのが火曜日と木曜日限定のShe Crab Soup。カニの身がたっぷり入ったホワイトソースベースのスープでクラブチャウダーのようなものです。日替わりメニューですからスープ部門も毎日変わりますがクラムチャウダーは毎日あります。
■オイスターパンロースト
スープとは別にシチュー・パンロースト部門があり、なかでも忘れてはならないのがオイスターパンロースト。創業時からのメニューで今や名物の一つです。名前は物々しいですがハマグリの出汁、パプリカ、生クリームで調理したシチュー(でもサラっとしています)に、具は牡蠣とパンのみのシンプルなメニュー。グランドセントラルオイスターバーでは特製鍋で調理されます。ナビには酸味が強く感じましたが、レシピは当時からあまり変わっていないそうです。
■サンドイッチ
フライド・オイスターポーボーイ
カウンターまたはテイクアウトカウンターのみで午後6時まで(テイクアウトは午後5時30分まで)です。具は揚げ物、グリル系といろいろあり魅力的なラインナップ。ランチの人気メニューです。テイクアウトカウンターでも作り置きはせず、オーダー後に調理します。それでいて10ドル前後なのでとってもお得感あり。サンドイッチ一つで十分お腹いっぱいになります。女性2人ならスープを1人1つずつオーダーし、サンドイッチは1人前を半分ずつでちょうどいい量です。
その他のメニュー
その他のカキメニュー、シーフードともに盛り沢山です。
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フライドオイスター たくさんあるカキメニューでも親しみやすいのがカキフライです。日本のカキフライと違ってサクサク感はありませんがカキフライ特有の香りは万国共通です。
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アントレー各種お魚のグリル系メニューもやたら多いです。お魚の種類が英語でわかるようにしておくとオーダーしやすいです。アントレーは2人で1つで十分です。
最後に
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お会計お会計はクレジットカードの場合は席で済ませます。現金の場合は、入口右手にあるキャッシャーで済ませます。
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トイレトイレはサロンの奥にあります。これがまたちょっと不思議なインテリアです。海をイメージしているのか船の窓のような丸い鏡が並び、野球のグローブのような形のソファーに唇の形のソファー。。。トイレ全体の色合いもポップで年代を感じます。ちなみにトイレには係りの人がいます。
■支店がブルックリンとニューアーク国際空港にあります。
いかがでしたか?
ニューヨークの歴史の一部とも言えるレストランです。魚介類が全体的に高くて、限定的なニューヨークでこんなにシーフードメニューが揃う場所も珍しいです。とくにサンドイッチは種類豊富でコストパフォーマンスが良く気軽にシーフードが楽しめるちょっとしたランチの穴場的存在です。
以上ニューヨークナビでした。