ニューヨークのベスト・パンケーキに選ばれたベーカリー・レストラン。朝から絶えない行列も、並ぶ価値あり!
こんにちは。NYナビです。パンケーキブームの日本、2013年の夏に青山にもオープンして話題のつきる事のない’クリントン・ストリート・ベーキング・カンパニー’はNYがオリジナルのレストラン。大人気のNYの本店はいつも人であふれている、ニューヨークに来たらぜひ訪れたいカフェ/レストランの一つです。オープン直後からこのパンケーキが大きな話題となりましたが、パンケーキを食べるだけだともったいない!他にもおいしいものがいっぱいのレストランなのです。
ニューヨークで人気の老舗デリ、KatzなどもあるマンハッタンのE.Howston StとClinton St.の角を曲がってすぐ、木々の並んだかわいい通りにこのベーカリーがあります。E.Howston St.の喧噪が嘘のように静かなストリート。大きな窓からたくさん入る自然光もお店のリラックスした雰囲気にあっています。外見からは想像つかない高い天井とシンプルながらもちょっとモダンな雰囲気。レストラン内に漂う甘いパイやバターのにおいにさらにお腹がすいてしまいます。あまりゆっくりしている時間がない時も、お店のマフィンやパイはテイクアウトも可能。ランチ後のニューヨーカーがコーヒーとおやつのパイを持ち帰り、なんて姿も良く目にします。白を基調とした内装とシンプルなテーブルと椅子、いつも混み合っているカフェですが開放感があり、歩き回る事の多いNYの旅行中にのんびり一息つけるスペースです。料理の味はもちろん、素敵なレストランの雰囲気も人気の秘訣です。
パンケーキだけじゃない!クオリティの高いアメリカの’コンフォート・フード’
アメリカで’コンフォート・フード’と呼ばれるジャンルの食べ物があります。何となく懐かしい、シンプルな料理、そう、アメリカで言うとどんな街にも必ず一件はあるであろう’ダイナー’で食べられるような物。要はアメリカの典型的な料理。ここ、クリントンストリート・ベーカリーはそんなコンフォート・フードのお店と言ってもいいでしょう。ふかふかのパンケーキや、完璧に調理された卵料理、とびきりのベーコンや、バーガーたち。料理に使われている食材も、NY近郊で栽培されている、質の良いこだわりの物ばかりだそう。揚げ物やバターなどを多く使った物が多いアメリカ料理、素材にこだわっているとなると食べる側もちょっと安心できますよね。
共同オーナーでパートナーでもあるのは、実生活でも夫婦であるカップル。ブルックリン出身で小さい頃からレストラン業に携わり、なんと初の自身のレストランをオープンしたのは22歳の時だとか。アメリカのテレビ番組に有名シェフとして出演したりと大人気。
そんな彼の隠れた名品と言えるのがビスケット。日本ではフライドチキンのKFCなどでおなじみ?彼の作るサクサクとバターの効いたビスケットは一度食べるとやみつきに。そんなビスケットやパンケーキ、そしてこれまたおすすめのフライドチキンにも使われているのがバターミルク。バターを作る過程で発生するミルクのような液体なのですが、ミルクよりも濃厚で風味が抜群。アメリカのスーパーではどこでも見かけるアイテムです。シンプルに見えるアメリカ料理ですが、実は奥が深いのです。
トライしなきゃ損!アメリカの定番メニューたち
ランチ/ブランチの時間帯だけではなく、ディナーとしてもオープンしているこのレストラン、両方の時間帯の人気メニューは時間に関わらずオーダーできるのも嬉しい。そんなニューヨーカーも大好きなこのレストランの人気メニューをいくつか紹介したいと思います。
人気不動のパンケーキ
ニューヨークの多くのメディアでも’NYナンバーワンのパンケーキ’と取り上げられるこのレストラン、甘い物好きであればやはりこのパンケーキはトライしたいもの。ふわふわの食感とバターミルクのしっとり感、そしてそれに暖かいメープルシロップ/バターのソースをかけるともう最高。トッピングがブルーベリーとバナナを選べます。ナビのおすすめはブルーベリー。パンケーキの生地に混ぜ込まれた物は火が通ってちょっとしんなり、ソースの甘さとマッチするかすかな酸味もたまりません。一つのオーダーでパンケーキが3枚どどーんとくるのでかなりのボリュームですが、ついつい食べ過ぎてしまうかも。
半熟とろとろ、エッグスベネディクト
アメリカのブランチ、と言えば定番なのがエッグスベネディクト。一般的な物は、イングリッシュマフィンの上に、ハム、半熟の(ここ重要)ポーチドエッグ、そしてホーランデーソースがかけられたもの。ソースのや卵の調理加減など、実はとてもおいしいものを作り出すには手間と技術が必要な一品です。ここ、クリントンストリート・ベーカリーでは、オーナーシェフ自慢のビスケットが使われています。さくさく、ほろほろのビスケットの上にはグリルされた特上のハムと完璧な半熟具合の卵がのっています。クリーミーだけど重すぎないソースも最高!全てが一体となって醸し出すハーモニーはぜひおすすめです。
日本では見かけない!おすすめアメリカの定番卵料理!
ナビがアメリカに来て始めて食べた卵料理の中でちょっと感動したのがこの、フエボス・ランチェロス。元々メキシコの定番の卵料理なのですが、メキシコ移民の多いアメリカでも良く目にすることがあります。目玉焼きの上に、メキシカングリーン(か、レッド)サルサがかけられ、チーズ、好みでメキシコのスパイシーなソーセージ、チョリゾやワカモーレなどと一緒に、コーンの粉から作られたトルティーヤと共に食べるもの。日本の目玉焼きとソース、ソーセージのメキシコ版?とも言えるこの一品、ぜひおすすめです!メキシコのソースはちょっと辛い物があったりしますが、コーンの粉の風味や目玉焼き、チーズのまろやかさと一緒になると本当に美味しいのです。パクチーが上に乗ってくるので、苦手な人は注意しましょう。
カニコロッケのアメリカ版?!
そしてこちらもナビの大好物、クラブ・ケーキです。ケーキ?というと何となく小麦粉で作られた甘いケーキを想像してしまいがちですが、アメリカ料理の定番であるこのクラブケーキは、日本のコロッケ的な存在と言ってもいいでしょう。ここ、クリントンストリート・ベーカリーのクラブケーキは、蟹の身がずっしりと入れられたハンバーグのような形をしています。パン粉をつけて揚げられ、蟹の甘さが凝縮、添えられたタルタルソースもぴったりです。カニクリームコロッケ好きにはぜひトライしてもらいたい一品です。
シェフの腕が光る!本場のフライドチキン
そして日本でもおなじみ、フライドチキン。でもアメリカに来た際は、ぜひ美味しいフライドチキンを食べてみましょう。フライドチキンの観念が変わると思います。素材にこだわったこのレストランならではの、ジューシーなチキンにかりかりの衣、職人技が光る一品です。衣にバターミルクを使っているのでしっとり感が増すのでしょうか?ぎとぎとしすぎない新鮮なフライドチキンは地元ニューヨーカーにもファンが多いのです。そしてそんなフライドチキンをパンにはさんだサンドイッチもおすすめ。レタス、そして一緒に載せられたグリーントマトのピクルスの酸味のコンビが最高です!
お腹がいっぱい、でもデザートは忘れずに!
ヨーロッパ系の焼き菓子は充実しているけど以外と日本で見かける事の少ないアメリカのデザートたち。アップルパイなどの他にもピーカン(ナッツ)を使ったピーカンパイ、バナナパイやカボチャのチーズケーキ、、ずっしりとボリューム満点なのですが、持ち帰りも出来るのでぜひオーダーしてみましょう。パンや焼き物のレベルもかなり高いレストランなので後悔はしないはず!
地下鉄Fライン、 2nd Ave. を出てE.Howston St.を東へ5分ほど進み、 Clinton St. で右折してすぐ。地下鉄J,M,ZラインのDelancy St.からも徒歩10分程なので、ロウワーイーストサイドのギャラリーなどをうろうろしながら訪れてみるのも良いかも。
さて、いかがでしたか?クリントンストリート・ベーカリ=パンケーキ=スイーツだけのお店ではないのです! スイーツはもちろんですが、シェフの自慢のアメリカ料理、日本では食べる場所もあまりないのでぜひトライしてみましょう!とびきりのアメリカ料理、皆さんもすっかりファンになるはず。オーナーシェフの妻でこのレストランのパートナーでもあるディーディーは元有名雑誌のエディター。このレストランの料理本なども執筆していてこのレストランで購入可能。おいしい料理の秘密が分かるかも?