ニューヨークの地下鉄に乗ってみよう!【動画付】

Subway(サブウェイ)の愛称で親しまれ、ニューヨークの移動手段として欠かせない地下鉄。

こんにちは、ニューヨークナビです。効率的にニューヨークの街をまわるなら地下鉄はぜひ利用したいですね。一昔前までは治安の悪さの象徴でしたが今は治安面もふくめ車両、サービスとも改善されマンハッタン内であればあまり怖い乗り物ではありません。駅構内、車両で繰り広げられる数々もパフォーマンスも旅のいい思い出になるでしょう。

まずは切符を購入!

メトロカード

メトロカード

OMNYのタッチ画面

OMNYのタッチ画面

料金と切符の種類
一律$2.90(メトロカード/OMNY利用時)、$3.25(シングルライド券)
距離別の料金体系ではありません。

切符の種類はSingle Ride、Pay per Ride Metro Card、Unlimited Ride Metro Cardの3種類。Single Rideは白い紙の切符、メトロカードはプラスチック製の磁気カードです。いずれも地下鉄・バス共通なので切符はバスにも使えます。

Single Ride(シングルライド)
一回券のこと。自動券売機でのみ購入可能。地下鉄から地下鉄への乗り換えは改札を出ないかぎりできます。ただし、切符を購入してから2時間以内に利用しなければ切符は無効になりますので注意してください。

OMNY(コンタクトレス決済)
クレジットカードを利用したコンタクトレス決済です。コンタクトレス決済対応のデビットカード、クレジットカードとApple Pay、Google Payなどのスマホのコンタクトレス決済でも乗車できます。カードに電波アイコンがあるMaster、Visa、AMEX等のデビットカード、クレジットカードが利用できます。利用方法は簡単で、クレジットカードを自動改札のセンサーにタッチして、画面が緑色でGOとなったら、改札のバーを回して入ります。地下鉄からバスまたはその逆のトランスファーも同じカードを利用すれば可能です。なお、OMNYの一回の料金は2.90ドル。OMNYの場合、7日間パス、30日間パス等の乗り放題プランはありません。その代わりに月曜日から日曜日の間の7日間でOMNYを12回利用するとその週の13回目以降は無料になります(同じクレジットカードを利用することが条件)。2024年4月にはメトロカードは完全に廃止予定です。

メトロカード各種
新規購入時には以下の料金に加えカード発行代1ドルかかります。

Pay per Ride Metro Card(ペイパーライドメトロカード)
 
利用ごとにお金を引き落とされるプリペイドカード。
$5.80~$80.00の範囲で自分の必要金額の購入可能です。
金額が少なくなったら何度でも補充することができます。
1枚のPay Per Rideカードで4人まで同時に使用できます。

Unlimited Ride Metro Card(アンリミテッドメトロカード)
地下鉄だけでなくバスも1日に何度も利用するならばこの乗り放題のメトロカードを購入したほうが便利ですし、お得です。乗り間違えもこわくない!
ただし種類は以下の2種類のみ。
7 Day Unlimited Ride Metro Card  $34.00 ※使用し始めてから7日間有効。
30 Day Unlimited Ride Metro Card $132.00 ※使用し始めてから30日間有効。

Unlimited Ride Metro Cardは家族・友人間での使い回し防止のため、1度改札を通ると同一の地下鉄駅では18分経過しないと利用できません。

自動販売機

自動販売機

切符を買おう

♦駅の自動販売機で買う。
画面はタッチパネル式です。現金、クレジットカード、デビットカードが利用できます。日本語を選べるタイプもあります。

1.Start(スタート)を押す。

2.種類を選択する。
1回券を買う場合は Single Ride、Pay Per Ride または Unlimited Ride の新規購入は Metro Card、とりあえずのFast $9.00 Metro Card(pay per ride 9ドル分)選択も可能です。

金額補充はMetro Cardの後、Refil Your Card を選択。
Card Infoは自分の持っているメトロカードの残額や有効期限を知りたいときに利用します。

3.支払い方法を選択する。
Cash(現金)、ATM Card(クレジットカード機能付キャッシュカード)、 Credit Card(クレジットカード)の3種類から1つ選択。

4.お金を入れる。
現金の場合、タッチパネルに表示される金額を投入する。100ドル紙幣は利用できません。
ATMカード、クレジットカードの場合:
カードの種類を選択し、カードを挿入し、すばやくぬきとる。
ZIP CODE(郵便番号)を入力し、Enterを押します。アメリカ国外発行のクレジットカードの場合は5桁の番号であれば、通るようです。

切符と(おつりがある場合は)おつりを受け取る

.最後にレシートは必要ですかと聞かれるので、いらない場合は No をおして、終了。
Unlimited Ride購入時は万が一のためにレシートを受け取っておくことをおすすめします。


動画で見る!地下鉄切符の購入方法

1.Single Ride(1回券)購入方法、支払は現金の場合。
2.7days Unlimited Ride Metrocard(7日間乗り放題メトロカード)購入方法、支払はクレジットカードの場合。
3.Pay Per Ride Metrocard購入方法、5ドル分、支払は現金の場合。
自動券売機の表示はRegular Metro Card。自分の好きな金額で購入してもよいし、9ドル券、19ドル券などの選択肢から購入してもよい。
※撮影日が料金改定前だったので5ドルからの購入も可能でしたが、2015年3月22日以降、購入は5.50ドル以上です。
4.Pay Per Ride Metrocard金額補充。5ドル分補充、支払は現金の場合。
自分の好きな金額を補充しても良いし、10ドル、20ドルから選択してもよい。

♦有人ブースで買う
英語にあまり自信がなくても紙に書いてわたすことができます。
高額紙幣利用時は注意が必要です。50ドル札は30ドル以上の購入で利用可能、100ドル札は70ドル以上の購入で利用できます。


切符についての注意点
♦Single Ride は自動販売機でのみ購入が可能です。
♦ペニー(1セント硬貨)は利用不可。
♦自動券売機のおつりは1ドル硬貨で出てきます。ただし$9.00以上は出ません。たとえば$20札をいれて$8.00分購入というのはできません。
♦メトロカードの裏面に有効期限が記入されています。約1年間有効です。その間、同じカードを再利用できます。
♦残額の払い戻しはできません。
♦有効期限が過ぎても1年以内であれば、残額は自動券売機または有人ブースにて新しいメトロカードへトランスファーすることができます。自動券売機の場合は古いメトロカードを差し込むとTradeしますかと表示されるのでYesを選択します。1年以上2年未満の場合はMTAへ郵送すれば新しいメトロカードへトランスファーの手続きがされます。
♦Pay Per Rideは紛失・盗難にあっても返金はありません。現金と同様に扱い、くれぐれもご注意ください。

30日間Unlimted Ride Metrocard 紛失・盗難時
自動券売機からクレジットカード・ATMカードで購入した場合、511または718-330-1234に電話し手続きをするとクレジットカード・ATMカードに未使用分の返金があります。ただしメトロカードの再発行はないのでご自分で新規購入が必要です。

地下鉄に乗ろう!

まず、地下鉄のマップを手にいれましょう。
マップは有人ブース、ホテルなどで手に入ります。スマホならばアプリ利用も可能です。なお、駅を探す前に自分の現在地から北(アップタウン)へ行くのか、南(ダウンタウン)に行くのか、乗換駅の確認をしておくとスムーズです。

1.駅を見つける。
深緑色で地下へ下りる階段があります。駅に丸いランプがついていて、緑色のランプの駅から構内へ入れます。赤色は出口専用または限定された時間のみ入口になるので注意を。地上から見えるところに駅名(駅はストリートがそのまま駅になっていることが多い)と路線名が書いてあります。路線によってはUptown(アップタウン)行きとDowntown(ダウンタウン)行きの入口が別々のところがあります。
地下鉄入口

地下鉄入口

路線図

路線図

2.切符を買ったら、改札へ。
すべて自動改札。改札口にメトロカードをスライドさせ、液晶にGoまたは2.75Paidとでたら回転バーを押してとおります。それ以外の場合はやり直し。このときは、他の改札口ではなく同じ改札口で何度か試してください。違う改札口にいくと2重に引かれてしまうことがあります。回転バーは体にくっつけて腰で押すような感覚でまわします。
改札口

改札口

メトロカードをここにスライドさせます

メトロカードをここにスライドさせます

3.ホームへ。
複数の路線が停まる駅は路線番号と行き先(Uptown, Downtown,Queens, Brooklynなど)が書かれた表示にしたがって自分の乗りたい電車のホームへ移動します。日本よりも単純で自分が今いる場所より北へ向かうときはUptownのホーム、南へ向かうときはDowntownのホームを目指します。ホームには路線番号、行先、Express(急行)か Local(各駅停車)の表示もあります。

4.電車に乗る。
車両には路線番号と行き先、Express か Local かが表示されています。車内はつり革がありません。座るか、つかまるところを確保しましょう。ドアへのよりかかりは禁止です。
地下鉄車両の行き先表示

地下鉄車両の行き先表示

プラットフォームで待つ人々

プラットフォームで待つ人々

5.電車を降りる。
電車から降り、改札口を通って出口へ。改札口でメトロカードをスライドさせる必要はありません。回転バーを押すだけです。

動画で見る!ニューヨークの地下鉄
矢印と路線番号を確認しながら乗り換える

矢印と路線番号を確認しながら乗り換える

►乗り換えをしよう 
乗り換え駅に到着する前に車内アナウンスで乗り換え案内がありますが、聞き取りにくいので事前に調べておきましょう。
乗り換え駅に到着したら自分が乗り換えたい路線のホームへ、表示にしたがって進みます。
Transfer(英語で乗り換えの意味)という表示はない場合がほとんど。一部の駅を除いて、改札を出る必要はありません。

ニューヨーク地下鉄事情

タイムズスクエアの駅は派手作り

タイムズスクエアの駅は派手作り

週末、祝日の路線変更案内図

週末、祝日の路線変更案内図

プラットホームのキオスク

プラットホームのキオスク

♦路線は色と数字またはアルファベットで識別されています。7線、S線(タイムズスクエアシャトル)、L線は東西路線。その他はマンハッタン内は南北路線が基本です。

♦24時間運行です。

♦時刻表はありません。平日のピーク時は約5分おき、昼間は10~15分おき、深夜は20分おきを目安にしましょう。
電光掲示板に「次の電車xx分後」という表示のある駅もありますが、まだ数は少ないです。

♦駅と駅の間は短く、1~2分のところがほとんど。

♦週末、祝日は運行時刻が15~20分おきになり、路線も急遽変更になるので、乗る前に注意事項を確認しておきましょう。

♦Pay per Ride メトロカードを利用時、地下鉄⇔バスの乗り換えは2時間以内に1回まで無料で可能です。

♦深夜は安全のためにすいている車両は避け、人が多いところや係員のいるところで待ちましょう。

♦突然、Express(急行)がLocal(各駅停車)に変更になったり、その逆でLocal が突然 Express に変更になることがあります。変更の車内アナウンスが入りますがが、聞き取りづらいです。まわりの乗客があわてて駅でどやどやと降りだしたら注意しましょう。わからなかったら係員か他の乗客に聞きましょう。こんな地元客でもびっくりするようなことがあるので、時間に余裕をもって移動しましょう。

♦朝夕のラッシュ時でも日本の電車のように中へつめて乗るということがありません。日本の感覚で押すと嫌がられます。どうしても押してしまう場合はエクスキューズミーと一言いいましょう。

♦落下防止の柵はありませんので、ホームの端で待つのは避けましょう。


いかがでしたか?
皆さんもニューヨーク旅行で1度は利用されると思います。南北に長いマンハッタンを移動するには便利な交通手段です。ホームの見つけ方もアップタウン・ダウンタウンなど単純なので数回のれば乗りこなせるようになりますよ。
以上ニューヨークナビでした。

その他情報

*料金と切符の種類のアップデートをしました。(2019.4.22)
OMNY(コンタクトレス決済)について情報をアップデート。(2023.5.27)
改定に伴い運賃を更新。(2023.8.27)

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2015-04-02

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