一流のデザートに品の良いムードが流れる店内。しかも良心的な値段でソーホーイチ押しの休憩スポット。小さなお店なので見逃さないで。
こんにちは、ニューヨークナビです。
2015年6月、日本にドミニクアンセルベーカリーが上陸しましたね。ニューヨークのドミニクアンセルベーカリーは2011年11月にオープン。大げさな言い方をするとドミニクアンセルベーカリーの登場で「ニューヨークらしいフレンチペストリーショップ」がやっと誕生した感があります。フランス菓子とアメリカ菓子と新しいものを求めるニューヨークの3つの掛け算で生まれたスイーツはまさにここでしか味わえません。クロナツだけでないドミニク・アンセルベーカリーの味を思う存分堪能してほしいです。
それではドミニクアンセルベーカリーご紹介します。
ドミニク氏とは?
(ドミニクアンセルキッチンにて撮影)
オーナー兼ペストリーシェフのドミニク氏はフランス出身、フォションを経てニューヨークの高級フレンチレストランダニエルでエグゼクティブペストリーシェフ任され、2010年のダニエルのミシェラン3つ星昇格にも貢献。2009年にはアメリカトップ10ペストリーシェフの一人にランクイン。そのためドミニクアンセルベーカリーは開業前からすでに話題。そして前評判通りデニッシュもケーキもサンドイッチも美味しいと絶賛の嵐。クロナツで人気は不動のものに。2014年にはレシピ集発売。さらに2015年4月に姉妹店ドミニクアンセルキッチンをオープン。大人気店のオーナーなのに今でも現場でお菓子作りにはげみ(最近はドミニクアンセルキッチンにいるかも)、お客さんの記念撮影にいやな顔せず笑顔で応じている姿を目撃します。
場所はソーホー
■■最寄り駅■■
地下鉄C/E線のスプリングストリートソーホーのはじにあり、静かで緑豊かなスプリングストリートに面しています。超有名店なのに意外と小さいお店で誰でも気軽に入れます。朝はクロナツ待ち、午後にはクッキーショット待ちの列がありますが、クロナツ、クッキーショットを購入しないならそのままお店に入ってOKです。
店内は細長くて余分な飾りがほとんどなくシンプルです。
セルフサービス方式で、まずキャッシャーでオーダーと支払をします。キャッシャーの列はケーキカウンターに沿うように並びます。ケーキはその場で渡され、調理が必要なものはピックアップカウンターで名前が呼ばれたら受取ります。イートインスペースは豊富でお店全体に散らばっていますが奥の席がゆったりできるのでおすすめです。アウトドアシーティングもあります。奥に行く途中にガラス張りキッチンがあり、お菓子づくりの様子が覗けます。
クロナツ、クッキーショット以来、常にごった返しており人気のほどがうかがえます。特に金曜日・土曜日は朝から閉店まで忙しいとのこと。ナビも金曜日の午後6時過ぎに訪問したときは閉店まで1時間を切っているにもかかわらずオーダーまで約15分待ちでした。この間に並んでいる人に無料フィナンシェの差し入れがありました。ほとんどのお客さんが一人で2種類はオーダーしている様子で、目の前でスイーツがどんどん売れていくので焦りました。
メニュー紹介
ドミニクアンセルベーカリーは大きなお店ではありません。なのに売っているものはクロナツをはじめとするオリジナルスイーツ、ケーキ、アイスクリーム、クイニー・アマン、サンドイッチなどなどと非常に豊富です。
■■オリジナルスイーツ■■
クロナツでドミニクアンセルベーカリーの名前は世界中に広がりました。その後もクッキーショットが登場。オリジナルスイーツは並ぶ、仕上げる行程を写真に収めるなどちょっとしたエンターテイメントです。ちなみにどれもその場で食べるのがベストです。
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クロナツクロワッサンとドーナツの掛け合わせ。毎月フレーバーは変わり、発売以来同じフレーバーは登場していません。チョコレートやバニラと言った単純なものはなく流石フレンチペーストリーシェフと唸りたくなるフレーバーばかり。1日の販売数は制限され、1人2個まで購入可能。発売から2年以上たちましたが今も行列で行列代行ビジネスまで登場しています。クロナツ狙いなら朝7時には到着しておきましょう。行列は管理されていて、先に並んでいたお友達に途中から割込みというのは許されません。オンラインで事前オーダーしてピックアップも可能です。
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クッキーショットクッキーを牛乳に浸して食べるのがアメリカ流。なかでもチョコレートチップクッキーはダントツ人気。ここからヒントを得てできたのがクッキーショットです。学校から帰ってきた子供のおやつをイメージしているためクッキーショットは午後3時以降に販売されます。オーダー後にミルクを注いでくれます。内側がチョコレートになっていて食べている間に少しずつ溶けてきます。ちなみに発売当初は1時間30分待ちでしたが、2015年6月現在は並ばなくても購入できます。
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フローズンスモアフローズンスモアはアメリカではキャンプファイア、バーベキュー時に食べるスモアからヒントを得ました。スモアは串にさしたマシュマロを火で焼いて、チョコレートとともにグラハムクッキーではさんで食べます。焼いてクリーミーなマシュマロと溶け気味のチョコレートがなんとも言えない。フローズンスモアはバニラアイスクリームとチョコレートワッフルをマシュマロでくるみ凍らせてオーダー後に焼きます。食べ始めは温かいマシュマロ、中から冷た~いアイスクリームが登場します。
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マジックスフレ
2013年9月に販売開始された箱に入った四角いスフレです。中はグランマルニエ風味のスフレ、外側はオレンジ風味のブリオッシュ。中はしっとり外はしっかりで持ち運びもOK。でもホカホカの出来立てを味わうのが一番です。季節限定。
■■足繁く通いたくなるメニュー■■
クロナツ前からニューヨーカーを魅了しているメニューの数々をご紹介しましょう。スイーツはもちろんペストリーショップの枠をこえたサンドイッチもオリジナリティ満載かつハイレベルです。
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華やかなケーキケーキケースに目をやるとどれもファッション性が高い。ドミニク氏の常に研究熱心な姿勢はケーキの構成にも反映されています。エクレア、パリブレストなどの定番に加え約2ヶ月毎に登場する新作、季節限定があります。ケーキは高級感はありますがツンとすました感じがなくて、どんな味かな~と全部食べたくなります。並んでいる時間を利用してアレコレ悩みましょう。
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DKAデーニッシュやクロワッサンも販売しています。なかでも看板メニューはDKAと呼ばれるドミニク・クイニーアマン。バターの風味がきいてさっくりと仕上がって朝食にもおやつにもなります。これも飛ぶように売れています。一日を通して販売されますが夕方は焼き立てではないのでご注意を。さらに夏はアイスクリームを挟んで食べるのも人気です。
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パーフェクトエッグサンドイッチ朝食メニューもあるんです。とくに人気はエシャロット、グリュイエールチーズをまぜた卵を蒸してブリオッシュに挟んだサンドイッチです。これもお店オリジナルです。蒸したやさしい卵の食感が珍しい。小さく見えますがブリオッシュにチーズも入っているし意外とこってりボリューミーです。
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ローストポーククラブサンドイッチ午前11時から午後4時の間はランチメニューとしてサンドイッチ、サラダ、キッシュもあります。どれも作り置きではなくオーダー後に作ってくれます。ナビおすすめはポーククラブサンドイッチ。またまたお店オリジナルで豚肉を長時間かけてゆっくり調理して手間もかかっているメニュー。食後のデザートまで食べる予定なら一つを2人でシェアしてもいいかもしれません。
いかがでしたか?
従来のフレンチペーストリー店とは違い、基本はフランスながらニューヨークを意識したアメリカ人のDNAが求める味を提供しているドミニクアンセルベーカリー。ナビもソーホーに行ったら、よく立ち寄るスポットです。またドミニクアンセルキッチンもぜひ訪れてみてくださいね。
以上ニューヨークナビでした。