ホイットニー美術館

ホイットニー・ミュージアム・オブ・アメリカン・アートWhitney Museum of American Art

閉店・移転、情報の修正などの報告

現代アメリカンアート入門者でもファンでも楽しめるアメリカアート専門美術館。アートだけでなくニューヨークの街も堪能できる素晴らしい空間。

こんにちは、ニューヨークナビです。
2015年5月、アッパーイーストサイドにあったホイットニー美術館がミートパッキングディストリクトに移転、リニューアルオープンしました。移転前からホイットニー美術館はアメリカンアート専門として高い評価を受けていましたが、決してニューヨークを代表する美術館ではありませんでした。移転後は美術館としての持ち味がグンとアップ。アートを鑑賞するだけでなく街も楽しめ、美術館の多いニューヨークでも他に類を見ない魅力的なスポットになりました。それでは生まれ変わったホイットニー美術館をご紹介します。

発祥の地はグリニッジビレッジ

ホイットニー美術館は富豪バンダービルド家の娘でもあり彫刻家でもあるガードルード・バンダービルド・ホイットニーによって設立されました。若いアーティストの新感覚な作品は全くと言っていいほど評価されなかった20世紀初頭のアメリカ。そんなときに彼らの作品を購入し展示し始めたのがガードルード・バンダービルド・ホイットニー。1914年には展示スペースとしてホイットニー美術館の前身となるホイットニースタジオをグリニッジビレッジにオープン。1929年に収蔵品の寄付をメトロポリタン美術館に申し出たものの、断られたことが美術館設立につながりました。そして1931年にホイットニー美術館をグリニッジビレッジにオープン。その後、収蔵品の増加により1954年に54丁目へ移転、1966年にアッパーイーストサイドに移転。そして、2015年5月発祥の地近くに戻ってきました。

場所はハイライン南端入口脇

最寄り地下鉄駅
A/C/E/L線の14丁目駅
ハイラインの南端入口のすぐ脇に位置しています。

開館時間
月、水、木、日:午前10時30分から午後6時
金・土曜日:午前10時30分から午後10時
火曜日は休館日
毎週金曜日午後7時以降はPay As You Wishと言って自分の好きな金額を払って入館できるシステムです。午後7時前後に行くと待ち時間は約30分。午後8時過ぎには列は短くなります。

新ホイットニー美術館の魅力

新ホイットニー美術館の設計は関西国際空港も設計したイタリア人建築家のレンゾ・ピアノ氏。すっきりとしたデザインでモダンな雰囲気があふれる外観です。広々としたロビーはガラス張りで自然光が入り、開放感があります。またエレベーター内もアートしてるんですよ。展示スペースは以前の2倍以上となり、さらに5階は柱や仕切りのない展示スペースとしては市内最大。屋内スペースだけでなく5階から8階までは屋外展示スペースもたっぷりあり、ミートパッキングディストリクトとハドソン川沿いのさえぎるもののない立地を十分に活かした素晴らしい眺めが昼夜とわず堪能できます。
ハドソン川をのぞむ

ハドソン川をのぞむ

日中のテラスからの眺め 日中のテラスからの眺め

日中のテラスからの眺め

夜、ハイライン方向の眺め

夜、ハイライン方向の眺め

夜景の穴場スポット 夜景の穴場スポット

夜景の穴場スポット

アメリカンアートの世界へ

展示内容は20世紀と21世紀のアメリカンアート限定。美術館は現在では約3000人のアーティストの作品を21000点以上所有しています。ジョージア・オキーフ、エド・ルシェ、などはとくに多くの作品を所有しています。
展示スペースは1階、5階から8階まで。6階がパーマネントコレクション、その他は数か月おきに内容が変わります。3階はシアター、エデュケーションセンターです。古くから所蔵している作品をベースにしたパーマネントコレクションの割合は少なく、特別展が多いです。公式ホームページで特別展のスケジュールが確認できます。

オーディオガイドは6ドルで借りられます(英語のみ、日本語なし)。
また、1932年以来2年に一度のビエンナーレ展は若手アーティストの作品を中心に開催され毎回注目の的です。ビエンナーレ展は2014年の後は2017年に開催されます。2017年、2019年、2021年はティファニーがスポンサーとなります。
天井も高く広々した展示スペース

天井も高く広々した展示スペース

屋外展示スペース 屋外展示スペース

屋外展示スペース

レストラン・カフェ

アンタイトルド

アンタイトルド

ニューヨークでは美術館内のレストランやカフェもクオリティが高く、それだけで評判になることがあります。ホイットニー美術館も例外ではありません。館内には1階ロビー脇にアンタイトルド、8階にスチュディオ・カフェの2つがあります。どちらもグラマシータヴァーンやユニオンスクエアカフェで有名なダニーマイヤー氏率いるユニオンスクエアホスピタリティーの経営。アンタイトルドは移転前から館内レストランとして営業していましたが、移転後は店名は同じでも料理のコンセプトは変わっています。なお、アンタイトルドは美術館に入館せずに食事をとることが可能で、オープン以来常時満席です。早めの予約をおすすめします。8階のスチュディオ・カフェは軽食中心。こちらはテラス席からの眺めもごちそうです。
スチュディオカフェ スチュディオカフェ

スチュディオカフェ

ミュージアムショップ

1階ロビー脇に位置しています。
こちらも美術館に入館せずとも入れます。


いかがでしたか?
展示内容によっては誰でも知っている作品がたくさんあるわけではないのですが、室内にこもってアートをみるだけの場所ではない場所です。テラスで街なみを写真撮影したり、広々とした室内で落ち着いてアート鑑賞したり、人気レストランで食事したりと色々な楽しみ方ができます。ニューヨークの街も変わりますが美術館も変わるんだな~と実感するスポットです。なお、以前の2倍とは言え、メトロポリタン美術館のように巨大ではありませんのでご安心を。皆さんもぜひ訪れてみてくださいね。
以上ニューヨークナビでした。


記事登録日:2015-10-07

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スポット登録日:2015-10-07