3&4月のニューヨーク【2021年】

ニューヨークの新型コロナウィルス感染者第一号発生から1年経ちました。3月14日は新型コロナウィルス犠牲者追悼の日になっています。

こんにちは、ニューヨークナビです。
ニューヨークは新型コロナウィルス感染者第一号発生、外出制限から1年が経とうとしています。この1年、先の見えない辛さにナビも何度か泣きたくなりましたね.....
先日、昨年の写真を見ていてガランとしたミッドタウンを歩いた感覚が蘇ってきました。人とすれ違う時はギクッとしたこと、道が渡りやすくて嬉しかったこと、桜を見ながら早く皆戻ってこないかなぁと思ったこと等。最近はタイムズスクエアや週末のソーホーは人が戻っていますが、それでもパンデミック前に比べると圧倒的に少ないです。この生活に慣れても「早くパンデミック終わってほしい。」との思いは変わりませんね。
今回は2021年の3月4月のニューヨークとコロナ禍の1年の振り返りをお届けします。

カレンダー編

イースターはキリスト教徒にとって大切な行事です。グッドフライデーは一部企業はお休み。イースターサンデーはショップ、レストランは休業または短縮営業になるスポットもありますのでご注意ください。両日ともほとんどの観光スポットは通常営業です。

4月2日 グッドフライデー
4月4日 イースターサンデー

お天気・気候編

今年のニューヨークは雪が多いです。2月下旬より寒さは和らいでいますが3月中旬までは氷点下になる日もあり、降雪もあります。服装は真冬同様の準備をしておきましょう。4月初旬までは服装は東京の真冬と同じですので手袋やマフラーの準備をおすすめします。4月になっても風が冷たい日は多いのでくれぐれも油断しないように。例年、4月中旬すぎに一度気温がぐっと下がり季節が逆行する時期があります。スプリングコートに万一のため重ね着できるようにセーターやフリースがあると重宝します。4月中旬までは真冬日もあれば半袖になりたいくらい暑い日もあり天候が定まりません。4月後半になるとお天気も安定し、ゴールデンウィークの時期は観光日和です。なお季節の変わり目の3月末は強風が吹くことがあります。また、暖かくなるにつれ陽射しも強くなります。サングラスがあると便利です。



<3月平均気温> 
最高気温華氏52 度(摂氏11度) 
最低気温華氏36度(摂氏2度)

<4月平気気温>
最高気温華氏64度(摂氏17度) 
最低気温華氏45度(摂氏7度)


3月・4月のトピックス

夏時間スタート 3月14日
正式にはDaylight Saving Timeと呼ばれる夏時間が始まります。3月14日の午前2時が午前3時になります。3月13日の就寝前に時計の針を1時間進めておくことをおすすめします。飛行機をはじめ乗り物移動がある場合は特にご注意ください。日本との時差は13時間になります。

新型コロナ感染犠牲者追悼の日 3月14日
2020年3月14日にニューヨーク市で初めての新型コロナウィルスによる死者が出ました。2021年2月20日時点で28000人以上のニューヨーカーが犠牲になり、感染者数合計は694000人となっています。

日本とアメリカの行き来について

感染状況により変更されることがありますので、ご自身で必ずご確認ください。
アメリカ入国:1月26日より新型コロナ検査の陰性証明書が必須になりました。検査は出発3日以内に受け、書面または電子で証明書提示が必要です。日本出発時の空港で提示が出来ない場合は搭乗拒否されますのでご注意くださいね。ニューヨーク到着時にトラベラーヘルスフォーム提出必須。到着翌日から10日間は自宅隔離となります。ただし、4日目に検査をし陰性判明でしたら自宅隔離終了に出来ます。
日本入国:日本へご帰国する際も72時間以内の新型コロナ検査の陰性証明書が必要です。日本政府所定の書式に医師や検査機関に記入してもらい署名が必要です。日本国籍者は陰性証明書がなくても飛行機に搭乗可能ですが、日本到着後検疫機関が定めた場所で隔離対象になり入国後3日後に検査をし陰性ならば宿泊所から退所可能です。また、日本到着後14日間の自宅隔離も必要です。その間は公共交通機関は利用できません。

ニューヨークの現状

ホリデーシーズンで一時期感染者が増えましたが、2月に入り減少傾向が続いています。そのため、店内飲食再開や映画館再開が決定しました。
飲食店:2月12日より店内飲食再開、営業時間も午後11時まで延長されました。また2月26日より店内飲食の上限が定員35%に引き上げられます。
大型イベント会場再開:2月23日より収容人数一万人以上の大型イベント会場は定員10%まで、観客はコロナ陰性証明書提出義務、座席指定等の条件付きで再開します。コンサート会場は10%では採算が取れず閉鎖が続く可能性がありますが、大リーグは10%でも観客有の試合再開に動き出しています。なお、ヤンキースタジアムもシティフィールド球場も現在はコロナワクチン接種会場に使用されています。
地下鉄の深夜運行:5月以降消毒のために午前1時から午前5時まで運休していましたが、2月23日より運休時間が午前2時から午前4時までと短くなります。
映画館再開:3月5日より再開します。収容人数は定員の25%または一つのスクリーンにつき50人まで。

ワクチンの接種状況は?
2月中旬時点で16歳以上で基礎疾患のある人まで接種範囲が広がっています。それでも予約が取れなく、なかなかスムーズには進んでいませんね。ちなみに割り当てられたワクチンに対しての接種率はニューヨーク州は88%で全米で19番目に高い(2月23日時点)です。割り当てられたワクチン接種率が一番高い州はニューメキシコ州となっています。

この1年を振り返って

■■2020年3月以降のニューヨークの主な出来事■■

2020年3月1日 ニューヨーク市感染者第一号確認
2020年3月14日 ニューヨーク市初の犠牲者
2020年3月17日 店内飲食禁止、デリバリーとテイクアウトのみになる。
2020年3月22日 外出制限始まる。生活必須業界以外は休業またはリモートワークとなる。
2020年4月15日 スーパーマーケット入店にマスク義務化
2020年6月8日 経済再開 第1フェーズ始まる。
2020年6月22日 経済再開 第2フェ―ズ始まる。アウトドアダイニング開始、ショップ営業再開。※アウトドアダイニングは当初は9月初旬まででしたが、何度か延長され通年になりました。
2020年7月6日 経済再開 第3フェーズ始まる。
2020年7月19日 経済再開 第4フェーズ始まる
2020年8月23日 美術館・博物館再開
2020年9月9日 ショッピングモール再開
2020年9月30日 店内飲食再開
2020年12月11日 店内飲食再禁止
2020年12月14日 ワクチン接種スタート
2021年2月12日 店内飲食再開


●2020年冬、アジアで広がる感染、ニューヨークの反応
1月に武漢で新型コロナ感染が始まった時は今年は中国旅行はなしだと思ったものの、まだまだ他人事でした。それにアメリカなら医療も進んでいるし大丈夫と信じていました。ただ1月末には中国や香港へ送るため中国系住民によるマスク買いしめでマスクは品切れになっていました。2月にダイヤモンドプリンセス号がニュースになると日本行きキャンセルの話をよく聞くようになりましたね。

3月、第一号感染者発生
3月1日にとうとうニューヨークで感染者が発生。その時は「1人いたら100人いるよね。」と冗談を言いあう余裕もあったんです。医療関係者の友人からニューヨークもイタリアみたいになると聞いた時は全く信じられませんでしたね。3月10日以降はニューヨーク州、市から在宅勤務の推奨、飲食店の人数制限等の規制が連日発表されあわただしくなりました。同時にロックダウンの噂も出始め、ショップや観光スポットは自主休業、スーパーは買いだめの人で大混雑。そして、3月22日に生活必須業界以外は在宅勤務または休業になり外出制限へ。当初は2週間の予定だったんですよ。でも、あっさり延長されてしまいましたね。

外出制限下の生活
オフィス街は人も車も消え浮浪者が目立ちました。感染拡大が深刻でナビも外出はスーパーとお散歩くらい。外で利用できるトイレがないため長時間の外出は避けていました。スーパーから帰ったら玄関で服を脱ぎシャワーへ直行、購入した物の消毒と大変でしたね。5月にターゲットで衣料品売り場を見た時にすごく懐かしく嬉しかったのを覚えています。地下鉄やバスに乗ることもやめ、移動は徒歩のみ。でも、この頃は外出制限が解除されれば、元に戻り夏か秋には旅行に行けると信じてたんです。

コロナ禍の外食事情
以前からニューヨークはテイクアウトやデリバリーが当たり前でしたが、コロナ禍で食事だけでなく食材、ミールキット、カクテル等の新ジャンルをテイクアウト・デリバリーするお店が増えました。6月にアウトドアダイニング解禁になってからは街に活気が戻り始めましたね。それでも外食は危険と考える人もまだ多く、外食する派と一切外食していない派と分かれている気がします。ナビもセルフ式カフェで軽食は何度かありますが、きちんとしたレストランの食事はまだなんです。自分の味に飽きたり、ちょっとご馳走が食べたい時はテイクアウトとデリバリーを利用しています。この1年で閉店したお店も沢山あるけれど新規開店したお店もあり、話題店も出てきています。ニューヨークの飲食店も非常に厳しい中で踏ん張っています。

そして、あっという間に1年
2021年2月下旬時点でショップ、レストラン、観光スポットは短縮営業ながらもほとんど再開。ナビも短縮営業にも慣れたので不便さは感じません。何度か市長や州知事に「感染拡大が抑えられなければ再ロックダウンもある。」と言われながら再ロックダウンを回避できているのは嬉しいですね。

いかがでしたか?
あれからもう1年経ったと思うと早いです。ナビの周りでは自身も含め感染者は出ていません。2月以降、感染がかなり落ち着いていますがまだまだ気を緩めることなく対策をしっかりして過ごそうと思います。皆様も十分お気を付けくださいね。
以上、ニューヨークナビでした。























上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2021-02-23

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