格安バスに乗って行く東海岸の旅~ワシントンDC編

思いきってニューヨークから出てみよう!低予算で気軽に小旅行が楽しめるバスの旅!

車を持たないニューヨーカーの旅行手段としてすっかり定着した格安バス。飛行機やアムトラック(電車)と違い、直前購入でもお手頃価格がうれしい。今回は格安バスを利用して1泊2日でアメリカの首都ワシントンDCへ。さっそく行ってみましょう~

チケットの購入はネットで

ボストン行きもある

ボストン行きもある

ニューヨーク-ワシントンDCは安売り競争になっていて、片道9ドルから、運がよければ1ドルのときも。今回は片道1ドルからを謳い文句に、路線網を東海岸から中西部まで拡大中の大手のメガバスを利用。安さの理由の一つはチケット販売がネットか電話販売のみであること。ネットでの購入はいたって簡単。メガバスはイギリス、カナダでも運行しているので、まず国と言語の選択。アメリカは英語またはスペイン語の選択。次に出発地、到着地、往復、片道、日程を記入して検索へ。出発時刻を選び、クレジットカードで支払います。支払い後に自分が指定したメールアドレスに予約番号、出発日時、バス停が書かれた予約確認書が送られてきます。この確認書は実際に乗る際に必要なので印刷して当日忘れずに持っていくこと。チケットは払戻し不可なので支払いをする前に必ず日程を確認を。チケット代は購入のタイミングや残席数によって変動。ナビは何回か格安バスを利用していますが、1ドルチケットはまだ利用したことはなく「今度こそは1ドル!」と念じながら検索すると1ドル席発見。でも残念、時間が合わないので結局片道13ドルのチケット購入。往復手数料込で26.50ドルとなりました。

出発当日

目的地別に列になって待つ

目的地別に列になって待つ

出発の20分前、指定のバス停の10番街と31丁目に到着。ここにもう一つ安さの秘訣があるんです。路上をターミナル代わりに利用し、ターミナル代を節約。席数以上販売しないから必ず座れるのに自由席だから長蛇の列にあせります。
*2015年現在、ニューヨーク発着バス停は11番街と12番街の間の34丁目。ニューヨーク着のバス停はニューヨーク発と異なることがあるので注意。必ず出発前に確認のこと。
出発便の席は約8割売れていたよう

出発便の席は約8割売れていたよう

予約確認書と身分証明書を提示し、バスに乗り込みます。バスは定刻の午前9時30分出発。通路を挟み4列、リクライニング少々。眺めがよい2階席の窓側を確保でき、まずは一安心。バスはトイレ完備のため、トイレ休憩は基本的にありません。車内は無料WiFiを利用している人、DCのガイドブックを開いている人とさまざま。

出発1時間を過ぎたあたりから畑やサイロが見え始め、ニューヨーク近郊の田舎の風景をバスは南下。途中、メリーランド州に入ってすぐに見える橋からの眺めは絶景です!ニューヨーク-ワシントンDCは順調に行けば所要時間4時間30分。ワシントンDC行きのバスはボルチモア行きもかねていて、途中ボルチモアにも停車。ボルチモアを過ぎると車が混み始め、結局バスは30分遅れで到着。
出発前の食料の用意も忘れずに

出発前の食料の用意も忘れずに

日本の観光バスと同じ

日本の観光バスと同じ

ワシントンDCを楽しもう!

到着したのは10th StreetとH Streetにある駐車場の一角(バス停は変更になることもあり、予約確認書で必ず確認を)。ニューヨーク行きのバス乗り場も確認。帰りのバスは翌日の午後3時30分、約24時間の滞在です。身軽になりたいのでホテルにチェックイン。小旅行とはいえ、街に繰り出す瞬間はワクワクします。ワシントンDCのホテルはコンベンションがなければ週末がお得!ニューヨークではありえない1泊100ドル前後で4ツ星ホテルに宿泊が可能!
政治の中心地ワシントンDCはアメリカ人気観光地トップ10常連。人気の秘訣は観光スポットの充実ぶり、しかも無料スポットが多いこと。それにヨーロッパ風の建物に掃除が行き届いた広い道路、人口は約60万と小都市ですが、都会的な雰囲気に包まれた街も魅力です。
ヨーロッパ風な街並み

ヨーロッパ風な街並み

観光の目玉のホワイトハウスとザ・モール

観光の目玉はやはりホワイトハウスとザ・モール。1日目はホワイトハウス周辺、2日目は朝からザ・モール観光すれば1泊2日でも密度の濃い時間が過せます。

ホワイトハウス
現在、一般客は外から見るだけですが大人気。表側と裏側の両方の眺めをおさえましょう。日中はもちろんライトアップされる夜も人が絶えません。
内部の見学はできない(残念)

内部の見学はできない(残念)

夜のホワイトハウス

夜のホワイトハウス

ザ・モール地区
正式名称はThe National Mall。西のリンカーンメモリアルから東の国会議事堂まで広がる公園。中心にワシントンモニュメントがあります。
国会議事堂は事前に申込めば内部見学できます

国会議事堂は事前に申込めば内部見学できます

威厳が伝わってくるリンカーンメモリアル

威厳が伝わってくるリンカーンメモリアル

ザ・モール地区では、ワシントンモニュメントの東側にスミソニアンに代表される博物館・美術館が並びます。無料なので入って損はなし。ワシントンモニュメントから西へは第2次世界大戦記念碑、ベトナム戦争戦没者慰霊碑と点在するモニュメントを観光しながらリンカーンモニュメントまで歩きましょう!夜のライトアップもきれいです。ザ・モールは端から端まで片道4キロ。行ったりきたりのないように計画すれば広々したザ・モールを気分よく歩けます。ちなみにワシントンモニュメントの展望台は2011年8月の地震被害で閉鎖中でした(*2011年10月現在)。
リンカーンメモリアルからの風景

リンカーンメモリアルからの風景

リンカーンメモリアルを目指して歩く

リンカーンメモリアルを目指して歩く

Korean War Memorial

Korean War Memorial

一番人気の国立航空宇宙博物館

一番人気の国立航空宇宙博物館

ワシントンモニュメント

ワシントンモニュメント

自然史博物館

自然史博物館

アーリントン墓地からもワシントンモニュメントが見える

アーリントン墓地からもワシントンモニュメントが見える

ちょっとがんばってアーリントン地区も訪れたい
時間に余裕があれば川向こうのバージニア州アーリントンにあるアーリントン墓地と硫黄島モニュメント観光もオススメ。アーリントン墓地からワシントンモニュメントまでの直線の眺めは素晴しい。墓地から硫黄島メモリアルへは遊歩道を歩いて約15分。硫黄島メモリアルの正式名称は Marine Corps War Memorial。
硫黄島メモリアルは大きくてびっくりする

硫黄島メモリアルは大きくてびっくりする

アーリントン墓地はかなり広い

アーリントン墓地はかなり広い

食事は?DC内の交通手段は?

散歩にもいいジョージタウンの裏道

散歩にもいいジョージタウンの裏道

気になる食事は?
さすが国際都市、世界各国料理に接待用の高級レストランと外食の幅は広いワシントンDC。ただし日曜日休業が多く、中心部にレストランを見かけないので事前の下調べが必要。面倒ならホテルのコンシェルジェに聞いてもいいし、中心部からバスで10分で行けるジョージタウンにはレストランやバーが並んでいます。また小さいけれど中華街もあります。
レストラン、バーが集まるジョージタウン

レストラン、バーが集まるジョージタウン

中華街入口

中華街入口

ワシントンDC内の移動
観光は一日中歩きたおす覚悟で、徒歩と地下鉄でじゅうぶん周れます。あまり歩きたくないなら有料のツアーモービルが時間の無駄なく移動でき便利。地下鉄の走っていないジョージタウンへは中心部からCirculater(循環バス)でアクセス可。
地下鉄のホーム

地下鉄のホーム

パンダが印刷された地下鉄の切符

パンダが印刷された地下鉄の切符

循環バス乗り場

循環バス乗り場

帰りのバスは渋滞をさけるために往路とは違う道を走り、また異なる車窓の風景が楽しめました。運転手同士で常時交通状況について連絡をとりあっているらしいです。

いかがでしたか?格安バスのおかげでニューヨーク近郊都市がぐっと近くなりました。皆さんもぜひ利用してみてくださいね。以上、ニューヨークナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-10-18

ページTOPへ▲

その他の記事を見る