【2020年】ニューヨークのお金事情

とうとうキャッシュレスビジネス禁止になったニューヨーク。最新、クレジットカード動向やチップ動向もご紹介します。

こんにちは、ニューヨークナビです。
海外旅行中のお金関係のことって慣れなくて戸惑うことが多いですよね。ニューヨークで言えば、頭を悩ますのがチップのことでしょう。また、最近耳にすることが多いキャッシュレス、ニューヨークでは現金使えるのかと不安ですよね。今回は、最近の動向を中心にニューヨーク旅行前に知っておきたいお金事情をご紹介します。

ニューヨークのキャッシュレス事情

完全キャッシュレス化に待ったがかかったニューヨーク
2020年1月23日、ニューヨーク市はキャッシュレスビジネス禁止法を可決。市内の実店舗(オンラインオーダー、電話オーダーは除く)では現金も受付けなければ違反となり、罰金最高1500ドルが課されます。実際の施行は2020年11月以降の予定ですが、すでに多くのお店が従来通り現金を受付け始めています。2016年からニューヨークも店員さんの負担軽減、強盗対策等の理由から現金不可のお店が急激に増えたんですよね。ただ、ニューヨークだけでなくアメリカはクレジットカードが作れない人、銀行口座を持っていない人が存在するため、現金不可は不公平だと問題になっていたんです。また、セキュリティ面の不安からカードは持っているけど現金派もいますから。なお、施行までは一部のカフェやチェーンでは引き続きキャッシュレスのお店があると予想されます。
Amazongoも現金払いOK

Amazongoも現金払いOK

現金不可のサイン

現金不可のサイン

クレジットカード事情

アメリカが日本よりもクレジットカード社会なのは周知の事実。日本で普段は使用しない方もホテルチェックイン時に提示が求められますし、また大金を持ち歩くのも不安です。ニューヨーク旅行には絶対必要です。最近のクレジットカード事情をご紹介しましょう。

Visa、マスターカード、アメックスの大手はほとんどの場合サイン不要
2018年4月より大手カード会社はお買い物時のサイン不要になりました。ただ、最終的な判断はお店に委ねられているため、サインを求められることもあります。
飲食店のクレジットカード手数料
まだ少数派ですがクレジットカード手数料3%または4%をメニュー金額に追加する飲食店が登場しています。お店の入口やレジ付近に注意書きがあります。メニュー上は現金の金額を記載し、お会計時のレシートにクレジットカード払いの金額が提示されるパターンが多いです。
地下鉄・市バスに新しくクレジットカード決済導入
2019年夏に地下鉄・市バスに新しい支払方法としてコンタクトレスクレジットカード決済が導入されました。クレジットカードの表にWi-Fiマークのような扇子の変形のようなマークがあればコンタクトレスカードです。
屋台では使えるの?
昔からあるタイプの屋台やフルーツスタンドは使えないことが多いです。ただし、一部フードトラックは使えます。また、スモーガスバーグはほとんどの店舗でクレジットカードやデビットカード、スマホ決済が使えます。
ホテルでは必要

ホテルでは必要

地下鉄・市バスのクレジットカード決済

地下鉄・市バスのクレジットカード決済

現金のみの屋台

現金のみの屋台

スモーガスバーグはほとんどクレジットカードOK

スモーガスバーグはほとんどクレジットカードOK

ニューヨーク旅行に現金も必要な理由

クレジットカード社会でも現金が必要な状況はあります。現金はやはり持参しましょう。

●まだ現金のみのお店やクレジットカードを使う場合はミニマム10ドル以上のようなお店があります。昔からの雑貨屋さんやチャイナタウンに多いのがこのパターンです。
●何らかの原因で機械が故障中。クレジットカードが使えず現金のみに対応中。
地下鉄のメトロカード券売機に多いのがこのパターン。一時的とは言えCash Onlyとなっている券売機を見かける確率は本当に多いんですよ。クレジットカードが使える券売機には長蛇の列になっていて、ため息が出てしまいます。もちろん、地下鉄だけでなく、飲食店でも機械の故障で現金のみなんてこともあります。

最新チップ事情

チップの相場が上がってきている?!

ここ数年、レストランの請求書に印刷されている「チップご提案額」が上がってきています。例えば、数年前までは15%、18%、20%が主流だったところ18%、20%、25%となっているんですよ。もちろん、これは提案なので15%でもOKです。ナビは普段どうしているかと言うと、お店の格にもよりますが必要最低限のサービスしか受けなかったと感じれば15%。少し良ければ18%か、ニューヨーク市の税率は8.875%なので税金の倍の金額を払えば17.75%になるため、TAX欄の金額を倍にして置くことが多いです。また、高級レストランはよほど悪いサービスでない限り20%は置いています。

注意したいセルフ式コーヒーショップやファーストフードでのチップ

セルフ式コーヒーショップやファーストフードは本来チップ不要です。が!タブレット式のレジシステム普及によりチップ金額選択欄がシステムに組み込まれているお店が増えていますのでご注意ください。クレジットカード決済時にチップ選択肢として18%, 20%, 22%, Custom Tip Amount(自分でチップ金額を決める)、No Tipと表示されます。ナビはセルフ式のお店ならばNo Tipを選択しますが、前後のお客さんを見るとチップを払っている人が結構いるんですよ。目の前に金額を提示されると習慣で払ってしまうのかもしれません。でも、セルフ式はチップは必須ではありませんのでNoTipで構いません。タブレット式レジを使用しているセルフ式コーヒーショップ、ファーストフードの支払いはご注意くださいね。

意外と普及しなかったチップ廃止の動き

2015年後半に登場し、広がるかのように見えたレストランのチップ廃止は定着しませんでした。サービス料込の金額をメニューに提示することでチップ廃止を宣言したのですが、お客さんの立場からするとかえって高額に感じたのかもしれません。
ですが、現在もサービス料込の金額表示となっているレストランは存在しています。その場合はメニューの端っこにNon-tipping restaurant、 Hospitality included等表示があります。

チップ支払時に大切なこと

●チップ金額を書き間違えない

レストランではお会計時の請求書は通常Sub Total欄があり、空欄のTip欄とTotal欄となっています。Sub Totalは飲食代の合計金額、Tip欄にチップ金額を記入、Total欄にSub TotalとTip欄の合計金額を記入します。慣れないため、Tip欄に合計金額を記入してしまったなんて話を耳にしますので注意しましょう。

すでにチップが加算されているかも
サービス料込のレストラン以外でも、大人数(たいてい6人以上)の場合は20%のサービス料を加算してくる所が多いのでお会計時に請求内容を確認しましょう。


いかがでしたか?
ナビも取材でレストランを訪問する際に、以前は「クレジットカードは使えますか?」と確認していたのですが、ここ数年は「現金受付けますか?」と聞くことが多くなっていました。キャッシュレス社会になっているなぁと思っていたところ、キャッシュレスビジネス禁止法が可決。ニューヨークは従来通り、現金とクレジットカードで旅行可能ですね。
以上、ニューヨークナビでした。





上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2020-01-20

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