やっぱり大好き!NYのベーグル特集

ニューヨークの朝食の代名詞とも言えるベーグル。オーダー方法から最新動向まで完全紹介!

こんにちは、ニューヨークナビです。
ベーグルはニューヨークで絶対食べたいものの一つですよね。カリッとしてもっちりして真ん丸ベーグルは誰もが大好きな朝食アイテム。もともとは移民によってニューヨークにもたらされ、ユダヤ人コミュニティの間で親しまれてきました。ここ2,30年の間にすっかり一般的となり、ニューヨークの朝食シーンには欠かせないものになりました。今回は定番はもちろんカラフルなベーグル、モントリオールスタイル、具に凝ったオリジナルサンドイッチなど奥の深いニューヨークのベーグルを網羅。さらにニューヨーカーぽくオーダーするコツもお伝えします。

※文中の料金は2013年5月のものです。

どこで食べる?

ベーグルを食べることができる場所はベーグル専門店、デリ、ユダヤ系カフェなど。昔ながらのベーグル屋さんはやはり王道です。ベーグル専門店はベーグル屋さんと呼びたくなる小ぶりのお店でご近所さん使いが主流。ベーグルはお店の奥で作っていることがほとんどです。テイクアウトのみのお店もあればおしゃれなカフェのようなお店、ベーグル以外のマフィンやペストリーが充実したベーカリーなど様々。観光客の絶えないお店もあります。ほとんどが寝起きのニューヨーカーが寝ぼけまなこで行くような気取らないお店です。定番のベーグルとクリームチーズならベーグル専門店、スモークサーモンも挟むならスモークサーモンにもこだわるユダヤ系デリがおすすめです。また、2014年頃から具に凝ったオリジナルサンドイッチ、インテリアが素敵なスポットなども登場。写真写りも良くインスタグラムやフェイスブックなどのSNS受けがいいようです。

オーダーしてみよう!

対面販売が基本なので、スピーディーな対応にドギマギしてしまうかもしれませんが、お店によっては定番メニューやそのお店のスペシャルメニューがメニューボードに書かれていたりするので、それを見ながら注文するのも良いでしょう。トーストしてバターやジャムを塗ったり、クリームチーズやスモークサーモン、トマトやベーコンを挟んだりスクランブルエッグとチーズなどカスタマイズにチャレンジしてみましょう。
1:ベーグルの種類を決めます。
プレーン、ホールウィート(全粒粉)、マルチグレイン、セサミ
シナモンレーズン、エブリシング(全部入り)
といったスタンダードなものから、最近では卵が入ったエッグ
(エッグセサミ、とかもあります)や小麦粉をオーガニックのものにこだわったもの(オーガニックセサミ)など、同じものでも2種類あったりしますが、その都度聞いても教えてくれます。

2:トーストするか、そのまま食べるか
お店によってはトースト出来ない所もあります。

3:中にはさむ具を選びます
ベーグルとクリームチーズは相性抜群です。初めてなら定番のプレーンクリームチーズがおすすめ。なお、クリームチーズだけでもブルーベリー、ストロベリーが入ったもの、ワサビ風味、ヌテラ風味など様々です。
ジャムはジェリー(jelly)、スモークサーモンはロックス(lox)と書かれています。ちなみにLox Spreadというのはスモークサーモンフレーバーのクリームチーズのことです。
すっかり定番になったトーフ(Tofu)クリームチーズは通常のクリームチーズよりもあっさりしていてオススメです!どのお店もそんなにいらないよ〜ってくらいたっぷりチーズを塗ってくれるのですが、トーフクリームチーズなら小食な女性でも食べやすいと思います。
また、サンドイッチの要領でアボカドやツナを合えたもの、レタスやトマトなどの野菜、卵やベーコンを焼いたものをはさんだりしてニューヨーカーは自分の好きなようにオーダーして行きます。
いろいろオーダーしすぎて一気に値段があがっちゃうこともあるので要注意です。

<例>
セサミベーグルにクリームチーズとスモークサーモン
Can I have a sesame bagel with plain cream cheese and lox?

シナモンレーズンをトーストしてバターを塗ってもらう
Can I have a toasted cinnamon raisin with butter?
※トーストしない時は not toastedでOK

まずは定番ベーグルを制覇!

ベーグルにクリームチーズのパターンなら街角にあるベーグル専門店がおすすめ。基本中の基本だからベーグル専門店で食べたいですね。

ミュレイズベーグル(Murrays BAGELS)
グリニッジビレッジの有名店。シンプルかつ伝統的なニューヨークベーグルです。小振りな店構えで外のベンチで食べてる人や、立ったままサクっと食べている人もいました。皮の歯ごたえはしっかりしてますが中はわりと柔らかめで食べやすいです。トーストはなし。

ベーグルの種類:16種類
1.15ドル~

エッサベーグル(Ess-A-Bagel)
遂に日本にも出店した有名店。もちろんニューヨークで1・2を争う人気ショップです。観光客ももちろんいますがミッドタウンのオフィス街にあるので近くで働くサラリーマン達も多数訪れ行列が絶えません。日本語メニューも用意されているので、初めてでも安心ですね。頑なに手作りにこだわる姿が人気の秘訣かもしれません。

ベーグルの種類:15種類
全て1ドル(ミニサイズは75セント)

タルベーグルズ(TAL BAGELS)
エッサベーグルと並んでベーグル特集の時は頻繁に取り上げられる老舗のお店です。マンハッタン内に3店舗あります。外側はカリッと中はふわっと、もちもち感は少なめですが、ほんのり甘さも感じられる食べやすいベーグルです。ベーグルと同じ生地で、茹でずに焼くタイプのBialyも売っています。
ベーグル以外のお惣菜やスープも充実していて、しかも美味しいと評判です。

ベーグルの種類:12種類
1.25ドル~

デイビッドズベーグル(Davids Bagels)
イーストヴィレッジにあるこちらは地元の人に愛されてる庶民的なお店。外はカリッと中はもちもち。トーストもしてもらえます。珍しいフラットベーグルというものもあり、こちらは見た目ベーグルを押しつぶしたような感じですが表面のパリパリ感が楽しめます。

ベーグルの種類:12種類
1.15ドル~

ブルックリンベーグルアンドコーヒーカンパニー(Brooklyn Bagel & Coffee Company)
他のお店より少し大きく、皮は硬めで中はもっちりと食べ応えがあります。ベーグル自体が大きいので、クリームチーズたっぷりでもバランスよく感じます。週代わりのクリームチーズがあったり、スープやサラダなどベーグル以外のものも充実したお店です。
12個買えば2つおまけでもらえます。

ベーグルの種類:15種類
全て1.20ドル(ミニサイズは1.05セント)

ベーグルスミス(BAGLESMITH)
今やマンハッタン以上に話題のお店が集まるブルックリン。その中でもHOPな場所ウィリアムズバーグに2店舗あるこちらのお店はなんと24時間営業!夜でも入れ替わりでお客さんが訪れていました。塩味がしっかりきいていて、真ん中の穴が消えてしまうほどむっちり。サイズも気持ち大きめです。
6つ買えば1つおまけというのも嬉しいですね。ベーグルチップスという物も売っていました。
ベッドフォード店の店内はカウンター3席しかありませんが、歩道に面していておしゃれな人が行き交うベッドフォードのメインストリートを眺めながら、というのも楽しめます。

ベーグルの種類:21種類
全て1ドル(ミニサイズは75セント)

ダニエルズベーグル(DANIELS BAGEL)
グランドセントラルの近くにあるので付近のサラリーマンでいつも賑わっています。トーストサービスはないのですがそれはいつでも焼きたてを用意しているからだとか。モッチリ感を求める人にはちょっと物足りないかもしれません。サイズは小ぶりですがクリームチーズをあふれんばかりに挟んでくれます。
12個買うと3個おまけをもらえます。

ベーグルの種類:18種類
1.10ドル〜

こんなのあり?変わり種ベーグル。クリームチーズにも凝っちゃおう!

ザ・ベーグルショップ(The Bagel Shop)
何の変哲もない街角にあるベーグル屋さんなのにとんでもないベーグルが売られています。その名もレインボーベーグルと言い、名前のとおり原色使いのカラフルなベーグルです。こちらのお店でしか買えません。普通のベーグルよりも少しもっちり感が強いです。そして何より食べていて楽しいです。またこのお店オリジナルのベーグルとクロワッサンの掛け合わせ、クレーゲルもぜひお試しください。クリームチーズも種類豊富です。
トンプキンスクエアベーグル(Thompkin Square Bagel)
こちらはオリジナルベーグルのフレンチトーストベーグルと種類豊富なクリームチ―ズで有名な人気ベーグル屋さん。クリームチーズの一番人気はバースデーケーキフレーバー。アメリカではお誕生日ケーキにバニラクリームにスプリンクルスをかけたケーキがあります。そこからヒントをえたのがこのバースデークリームチーズ、甘いものが好きな人におすすめです。

新顔ベーグルカフェものぞいてみたい

平日はご近所ベーグル屋さんを利用するニューヨーカーも週末はブランチでちょっとお出かけしていつもと違うベーグルを楽しみます。とくに2014年以降、メニュー、インテリアなどベーグル屋さんの常識にとらわれないお店がオープンしています。代表的な2軒をご紹介しましょう。

バズ・ベーグル(Baz Bagel)
リトルイタリーとチャイナタウンのど真ん中にあります。レトロ調のお店です。ユニークな名前のオリジナルベーグルサンドイッチがたくさん。量が多めなのでランチとしても利用できます。入口近くにテイクアウトコーナーもあります。
サデルズ(Sadelles)
2015年9月のオープンと同時に話題になったお店です。ベーグル、ペーストリーを手掛けるのはニューヨークの高級フレンチレストランで経験のあるメリッサ・ウェーラーさん。ニューヨークで数多くのレストランを経営するメジャーグループのお店でもあり高級感のあるインテリアでも注目を浴びています。お店の中央でベーグルは焼かれています。メニューはユダヤ系デリの定番ですがスモークサーモン系のクオリティの高さ、盛り付けは目をみはるものがあります。

モントリオールスタイルベーグル?

マイルエンド(Mile End)
実はニューヨークと同じく北米でベーグルが有名なのがカナダ・モントリオール。こちらは卵を使用し蜂蜜を加えたお湯でゆでて薪釜で焼くというスタイル。ほんのり甘く弾力があります。少し小ぶりですが外側がパリッと内側は柔らくやみつきになります。
もともとはジューイッシュデリなのですが各雑誌やウェブサイト等で話題となりブルックリンでは行列のできるお店がNOHOにサンドイッチ専門店としてオープンしたので、気軽に食べられるようになりました。
※ベーグルのみの販売はありません
ブラックシードベーグル(Black Seed Bagel)
こちらは上記のマイルエンドのオーナーが仲間とコラボでオープンしたベーグル専門店。こちらのベーグルはニューヨークスタイルとモントリオールスタイルの中間です。穴が大き目で少し薄目のべーグルです。気になるメニューですがスモークサーモンやホワイトフィッシュなどの定番をアレンジしたオリジナルサンドイッチが中心です。イーストビレッジにも支店があります。

保存方法は?

帰国日の朝にベーグルを買って帰ろうとしている人も多いでしょう。ニューヨークの味が長く楽しめるように保存方法、温め方を伝授します。
※常温保存の場合
ビニールなど密封出来るものに入れて、涼しい所で保存していれば2、3日はおいしくいただけます。(季節や温度、ベーグルの種類にもよります)少しパサパサするときも表面に軽く水をつけてから電子レンジで温めてトーストでおいしくいただけます。
※冷凍保存の場合
常温と同様にビニール袋やラップで密封、さらにジップロックへ入れて冷凍すると、約1ヶ月はおいしくいただけます。冷凍する前に食べる量や食べ方に合わせてカットしておくのもオススメ。食べるときは常温で自然解凍させてからトーストするのがベターですが、時間がない!という時は凍ったベーグルの表面に水をつけてから電子レンジであたため(15秒〜30秒程度)、その後トーストでもOKです。

いかがでしたか?
ナビは最初は早口の英語についていけなかったり、後ろに並ぶ人達の視線が恐くてなかなか上手く注文出来なかったのですが、そういうときは「トーストする?」「バター塗る?何か挟む??」とお店の人が聞いてくれて助けてもらったり、他の人が注文しているのをまねしてみたりしていました。
定番だけでなく色々なベーグルを試してみてくださいね。みなさんの好きなスタイルでベーグルをもっと楽しんでもらえたらうれしいです。
以上、ニューヨークナビでした。

その他情報

お店情報、地図を追加しました(2016.1.30)。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2013-05-08

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