ニューヨークの“顔”でもある黄色いタクシー「イエローキャブ」。その安全な乗り方、楽しみ方をご紹介します!
こんにちは、ニューヨークナビです。
今回のテーマは、マンハッタン内での重要な移動手段となるタクシーについて。ここでタクシーと言えば、ニューヨークの“顔”でもある黄色いタクシー「イエローキャブ」です。2013年からは日産『NV200』が次世代車両として起用されるので、さらに注目度アップ!「ニューヨークでタクシーって、ちょっと不安…」とお考えの方もいらっしゃると思いますが、少し気をつければ、タクシーは安全で効率的に観光スポットを回れる便利な乗り物。今回は、その「イエローキャブ」の乗り方、楽しみ方をご紹介します。
タクシーを捕まえよう
■マンハッタン内でタクシーを拾うのは、ひと苦労。マンハッタンに行くと、どこもかしこもタクシーだらけ。その数の多さに驚かれる方も多いでしょう。しかし、夕方から夜にかけての時間帯、または天候が悪い日は終日、空車のタクシーを拾うことは至難の業です。タクシーを止めるまでに1時間、雨に濡れながら道路に立ちっぱなし…ということも稀ではありません。20ブロック(例えば20stから40stまでの移動)なら20分ほどで歩けますので、徒歩の方が早いことも多くあります。
■車上のランプがついていることが、空車のサイン。タクシーを止める際には、車上についているボックス型のランプを確認してください。ボックスの中央の明かりが点いていれば、そのタクシーは空車です。ランプが点いていない時は満車か、車内にお客さんがいなくても予約されている場合がほとんど。また、「OFF DUTY」というランプがついているタクシーは、回送中です。
空車のタクシーを見つけたら、交通に注意しながらも少し通りに出て、手を上げてください。止まったら、先を越されないうちに素早く乗り込みましょう。アメリカのタクシーは自動ドアではありませんので、自分でドアを開け閉めすることも忘れずに。
「OFF DUTY」のランプ
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空車時のランプのつき方
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行き先を伝えよう
■目的地の「名称」や「住所」ではなく、
「通り」の名前を伝える実は、タクシードライバーの80%以上はアメリカ人ではなく、他国からの移民です。エンパイア・ステート・ビルやグランドセントラルといった名所は名前だけで伝わることがほとんどですが、有名なジャズバーや教会、レストラン、ミュージカルシアターなどの場所は知られていない場合も多くあります。ヒルトン・ホテルといったホテル、ティファニーなどの店舗は。マンハッタン内に複数チェーンがあり、誤解を招くことも。また、住所なども伝わりづらい傾向があります。
だからこそ行き先は、マンハッタンを走る縦と横の「通り」の名前で告げることが大切。例えば、5番街のティファニーに行きたい時は、
「5番街の56丁目に行ってください(5 avenue and 56 street, please.)」
と告げましょう。あらかじめ行きたい場所の位置を地図でチェックしておくことも、大切です。
会計をしよう
■料金の払い方到着地でドライバーがメーターを止めますので、その表示料金を支払います。チップは料金の15%〜20%が相場。マンハッタン内の移動なら距離に応じて1ドル〜3ドル程度で構いません。
■クレジットカードの使い方クレジットカードでの支払いは、後部座席にあるタッチパネルモニターで可能な場合がほとんどです。クレジットカードをタッチパネル付属のリーダーに通して、クレジットカード払いを選び、希望のチップ額を入力してください(乗車料金に対するパーセンテージを選ぶタイプと、希望の金額を入力するタイプがあります)。
タクシー料金について(2013年1月現在)
■ニューヨーク市のタクシー料金初乗りは2.5ドル。5分の1マイル(約320メートル)ごとに50セントが追加されます。また、橋やトンネルを渡る際には、通行料金が加算されます。
ジョン・F・ケネディ国際空港のタクシー乗り場
■ジョン・F・ケネディ空港からマンハッタンの料金マンハッタンとジョン・F・ケネディ国際空港の運賃は、一律52ドル。プラス、橋の通行料金とチップが必要になります。総額70ドル前後と考えておくと良いでしょう。
タクシーでの注意事項
8av&42stのポート・オーソリティ・バスターミナルの前には、タクシー乗り場がある
■白タクには要注意!空港の出口などで、声をかけてくる白タクには要注意。白タクとは、ニューヨーク市のライセンスを持っていない個人タクシーのこと。車の色もイエローではないので、すぐに分かります。白タクにはメーターはついていませんし、レシートなどもありません。52ドルの固定レートが設定されているマンハッタン―ジョン・F・ケネディ国際空港間で、100ドル以上の法外な金額を要求された、という被害も多数。マンハッタンでも、雨や雪でタクシーが混雑している時は、白タクの運転手が相場の3倍以上の金額を要求します。タクシーを拾う際は、必ずイエローキャブであることを確認してから乗りましょう。
■行き先や進行方向によっては乗車拒否も。多くの場合、乗客が車内に乗り込む前に、ドライバーから行き先はどこかと問われます。目的地があまりにも近い(例えば20ブロック先程度)場合は、乗車拒否をされることが多くあります。さらにマンハッタン内の道路は、一方通行がほとんど。目的地が道路の進行方向と逆である場合も、乗車拒否をされることがあります。大通りでは、道路の進行方向がアップタウン方面かダウンタウン方面かを確認し、目的地へ向かう方向の道路を選んでタクシーを拾いましょう。
■定員は4名。1台のタクシーに乗車できる人数は、4名。助手席に1名、後ろに3名です。それ以上は法律違反になるので、乗車できないと断られるケースもあります。
■降りるときは、レシートを貰うことを忘れずに。レシートには、乗車距離や車番号、乗車時間等がすべて記載されています。車内に忘れ物をして問い合わせたい時や、クレームを出したい時には必須のもの。降りる前に、忘れずに貰っておきましょう。
■タッチ・スクリーン・モニターで、情報をゲット!
ほとんどのイエローキャブの後部座席には、車内にタッチ・スクリーン・モニターが搭載されています。これを活用すれば、観光情報、エリア情報、タクシーの情報、ニュースや天気予報などが楽しめます。昨今では、現在走行中のエリアにあるお店の広告がモニターに流れる、といったベンリ機能も!?緊急時の連絡先や、クレームの報告先などの情報もありますので、時間があれば目を通しておくと安心です。
利便性だけではなく、エンターテインメント性を隠し持った、イエローキャブ。かしこく使って、快適な旅をお楽しみくださいね。
以上、ニューヨークナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2013-01-30