ニューヨークの物価って高いの?安いの?旅行中に必要になる費用をチェックしてみました!
こんにちは、ニューヨークナビです。
ニューヨーク旅行も決まり、準備で欠かせないのが円からの両替。一体いくらぐらいドルを準備したらいいの?と考えてしまいますね。さてそうなると俄然気になるのが現地の物価です。日本から来た人が驚くのがニューヨークの物価の高さです。特に外食の値段にはかなり驚いているようです。今回はそんなニューヨークの物価を検証してみました。ぜひニューヨーク旅行計画の参考にしてくださいね。
※取材時点(2018年1月現在)の内容になりますので、現地物価や為替の変動により異なることがあることをご了承ください。
ニューヨークの物価の基礎知識
<家賃、外食、生活必需品は高め>ニューヨークで高いものの筆頭と言えば家賃です。高額所得者が多いうえマンハッタンは島と言う限られた土地と家賃が高くなる要素が揃っています。この高い家賃と高い人件費が反映し外食は高めです。またマンハッタンは仕事をしたり遊ぶ場所としての位置づけのため水、生鮮食品、紙製品の生活必需品はアメリカの他都市より高めです。ただし、生活必需品を旅行中に購入することは自炊でもしない限り機会は多くありませんので気にならない程度です。
<外食代はますます上がる?>2015年に最低賃金改定が決定し、人件費高騰が予測されています。ニューヨーク市内のファーストフードチェーンの最低賃金は2018年12月31日には時給15ドルになる予定です。ファーストフードチェーン以外の外食産業も人材確保のために人件費アップを余儀なくされそうです。そのためニューヨーク市内のレストランではメニュー全体の値上げをせざるを得ない状況になっているようです。一部レストランではチップを廃止し、メニューにサービス代を含むところもあります。
<税金・チップの落とし穴>税金は8.875%です。通常、外税で料金表示されています。
レストランでの食事、ヘアサロン、ネイルサロン、エステではチップがかかります。とくにレストランでの食事時には気をつけてほしいです。ほとんどのレストランではチップと税金はメニュー表示金額に含まれません。レストランでのチップが以前は15%から20%が相場でしたがここ最近は22%支払うと言う声も聞こえています。ナビも含めナビの周辺ではチップは20%前後が相場です。税金とチップを入れると最終的に支払う金額はメニュー表示金額の最低でも24%増しになることを頭に入れておきましょう。なお、2015年後半よりチップ込みでメニュー金額を表示するレストランが出てきています。その場合はメニューにHospitality Included、Service Included等の記載があります。
<宿泊代も高い>不動産価格の高さに加えニューヨークのホテル利用者はビジネス関係者が多く、需要は1年を通して安定しています。ホテルも常に強気な料金設定です。ただしオン・オフシーズンはあります。ここでざっくりとニューヨークのホテルのシーズンをご紹介しましょう。
1~3月初旬 一番安い時期
3月初旬~6月 高い時期
7・8月 安い時期
9~12月 一番高い時期
ホテルが集中しているミッドタウンでもイーストサイドとウエストサイドでは料金に差があります。9月中旬の国連総会のような特別行事時は例外としてイーストサイドのほうが安いです。またサンクスギビングデー前後、クリスマス前後は安くなることがあります。なお宿泊代は日々上下します。キャンセル料がかからなければ、予約後もこまめに料金チェックしてみるのもいいでしょう。
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デスティネーションフィー2017年後半よりミッドタウンのホテルを中心に宿泊費や税金とは別にデスティネーションフィーの請求が始まりました。ハワイのホテルで請求されるリゾートフィーと同様です。1泊につき25ドル前後です。フィーに含まれる内容はフィットネスセンター、インターネット代、クリーニング代、館内レストランで利用出来るクレジット等です。内容はホテルにより様々です。対象となるサービスの利用の有無にかかわらず請求されます。なお、呼び方もホテルにより異なります。
それではニューヨークの物価を簡単にご紹介しましょう。食事代や日用品はもちろんこれよりも安い場合も高い場合もありますのであくまでも目安とお考え下さい。なお文中の料金は1ドル≒110.31円のレートをもとに計算しています(2018年1月現在)。
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ナビから一言■
地下鉄は1回券利用時は3.00ドル(≒331円)です。メトロカードアンリミテッドパスは7日間で32ドル(≒3529円)で、地下鉄と市バスが乗り放題。滞在が7日間未満でも乗り放題パスを購入したほうがお得な場合が多いです。それにパスがあれば万が一乗り間違いをしても気にしなくてもすみますしね。タクシー利用時はチップをお忘れなく。
食事編
旅行中の出費で一番主要なのは食費でしょう。外食産業が盛んなニューヨークは様々なタイプのレストラン、カフェが揃っています。ただ激安!と言える選択肢は少ないです。食事内容で予算がかなり変わります。なお、観光地周辺やミッドタウンは割高です。ウエブサイトにメニューが載っているお店も多いですし、外にメニューが置いてある飲食店もありますので事前にチェックすると良いですよ。
●朝食
出費を抑えるなら屋台やデリが一番。ちなみにセルフ式カフェではコーヒーとクロワッサンで7ドル前後(≒771円)です。レストランは税金、チップ(20%)込みの目安金額です。
●ランチ
レストランはメインを1品注文したときの税金・チップ(20%)込みの目安金額です。屋台はチキンウイズライスなら7ドル前後ですが、それ以外のメニューのお洒落な屋台は10ドル前後でかつてのような割安感がなくなっています。ニューヨーカーのランチはテイクアウトを買って、パブリックスペースや公園で食べる人が多いです。またランチ時はレストランの多くがディナー時より格安のランチスペシャルを設けておりおすすめです。
フードコートのメイン 10ドル前後≒1101円
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デリの量り売り惣菜 1ポンドにつき9.99ドル≒1100円
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●ディナー
全て、税金・チップ(20%)込みの目安です。ラーメン、ピッザリア以外は前菜・メイン・デザートを食べた場合を基準にしています。飲み物は含んでいないのでお酒を飲む人はワイン代も忘れずに。ワインはグラス1杯からオーダーできます。
●ニューヨークで食べたいアレコレ
ステーキハウスは前菜、ステーキ、サイドディッシュ、デザートを食べた場合の税金・チップ(20%)込みの目安です。ちなみにニューヨーク市内でのケーキ1個の相場は8ドル前後(881円)です。
■ナビから一言■
高級レストランに行くならランチや早めのディナーのプリ・シアターメニューが狙い目です。ディナーでは100ドル以上が当たり前ですが、ランチなら50ドルくらいで味わえます。なお、上記には前菜・メイン・デザートの目安を書きましたがカジュアルレストランではメインだけのオーダーでもかまいません。ミッドタウンに多いデリの量り売り惣菜はアレもコレも取ると高額になりますのでご注意を。食費を抑えたいならチャイナタウンの飲食店や中華系レストラン、エスニック系レストランがおすすめです。日本食はラーメンに限らず日本の2~3倍の値段となり割高感があります。
■ナビから一言■
水1本(500ml)が1ドルなら安い、1.50ドルなら普通、2.5ドル以上だと高い!と言うのがナビの感覚です。でも夏場は死活問題になるので多少高くても割り切って買います。観光スポット周辺の物価が高いのはニューヨークも同じです。水は近くにホールフーズやトレーダージョーズがあれば、そこで購入しましょう。1本(500ml)1ドル以下なので断然安上がりです。セルフ式カフェでのコーヒーも年々値上がりしており、3ドル前後のお店が増えていますので2ドルならば安い方です。スターバックスではフラパチーノをはじめ、飲み物にトッピングするホイップクリームは無料です。日本では有料なので驚いたナビです。
※ミュージカルチケットは演目・座席によりチケットの値段が異なります。TKTSやラッシュチケットを利用すればお得な料金でチケットが手に入ることがあります。メトロポリタンオペラも演目により値段が異なります。ジャズライブはカバーチャージの他にミニマムフード・ドリンク代が10~15ドル、チップと税金も加算されますのでご注意を。野球観戦チケットはチケットの売れ行きにより値段が変わるシステムを取り入れており同じ試合でもチケットを購入するタイミングで値段が変わってきます。
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ナビから一言■
メトロポリタン美術館は2018年3月からPay As you wishと言う自分の好きな金額を払うシステムを中止します。なお、ニューヨークの美術館、博物館の多くは無料開放日またはPay as you wish日を設けていますのでそれを利用して安く楽しみましょう。
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ナビから一言■
デュアンリードをはじめとするドラッグストアは歯ブラシや生理用品が必要なときに重宝します。ただ会員限定割引料金も多いため気をつけてほしいです。金額の後に小さな字でwith cardと表記されており、会員カードを持っていないと通常料金になります。また全米大手ブランドよりもプライベートブランドのほうが安いのは日本と同じです。なお、値札がついていない上に商品棚が整理されておらず値段がわかりづらいことがしばしば。ナビもバーコードとにらめっこで値段確認することがよくあります。
また、日本ではポケットティッシュが路上で広告のために配られていますが、こちらでは路上で配布はありませんので持参をおすすめします。
日本で準備しておきたい
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タバコタバコは1箱10ドル以上。喫煙者は日本で購入してくることを強くおすすめします。屋内で喫煙できる場所は皆無に近いので喫煙者にはつらいかもしれませんね。
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使捨てカイロ使捨てカイロはお店で売っているもののまだ一般的ではないニューヨーク。冬しか見かけませんし、お値段も日本より高いです。秋・冬の旅行時には靴用カイロが役立ちます。
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医療費アメリカの医療費は高額なことで有名ですよね。決して大げさではなく、本当に高額ですので万が一のためにも海外旅行保険に入っておくことをおすすめします。
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ウエットティッシュ日本のレストランで当り前のおしぼりサービスはありません。ウエットティッシュがあると便利です。
いかがでしたか?
ニューヨークの物価は毎年上がっています。今回、2年ぶりに物価を調べたところ物にもよりますが5%から20%の間で上昇しているものがほとんどでした。ただ、ニューヨークは家賃、食は確かに安くありませんが美術館の無料日、公園の無料野外イベントに代表されるように遊ぶという点ではお得に楽しむことができます。ぜひ行きたい所に行って食べたいものを食べて、楽しい思い出を作って帰って下さいね。
以上ニューヨークナビでした。
その他情報
値段のアップデート、<外食はますます上がる?>を追加しました。(2016.3.19)
値段のアップデートをしました。(2018.1.23)
ディスティネーションフィーについて追加しました。(2018.8.6)
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2018-01-23