ニューヨーク完全再開に向けて、急加速で規制解除中!

飲食店、ショップの人数制限解除、マスク着用規制緩和と立て続けに大きな動きがあったニューヨーク。賑わいが戻ってきています!

こんにちは、ニューヨークナビです。
ニューヨークはワクチン接種が進み再開に向かってまっしぐらです。
4月末にデブラシオ市長が7月1日までの完全再開を宣言した直後から規制解除が始まり、各段階の間隔が非常に短く驚くばかりのスピードで解除されています。一番大きなニュースは5月19日からのレストラン、ショップ、博物館等の収容人数制限解除です。またワクチン接種完了者は屋内、屋外ともにマスク着用義務が解除になりました。まだ一部規制は残っていますが、夏に向かって明るいニュースが続きニューヨークにはかなり活気が戻っています。ナビも突然の再開モードに戸惑いながらも、元気なニューヨーク復活はやはり嬉しいです。
それでは、ニューヨークの現状をお伝えします。

ニューヨークの感染状況

ニューヨーク市の新規感染者は5月19日時点で415人、5月11日は788人でしたので目に見えて減少しています。5月20日時点の陽性率は1.2%となっています。2021年1月には新規感染者が1日で7000人を超えた日もあり、ワクチン効果を実感しています。ニュースでも新規感染者数や死者数を最近はすっかり取り上げなくなりましたし、変異種も4月中旬頃まではCDC(アメリカ疾病対策センター)が注意を呼びかけていましたがワクチン接種が進んだためか話題にのぼらなくなりました。

ニューヨークのワクチン接種状況

ワクチン接種状況
5月12日にはワクチン接種対象を12歳以上に拡大。5月22日時点でニューヨーク州の18歳以上の人口のうち54%が接種完了、63%が1回目を接種しています。最近は接種会場が主要駅や観光スポットにも登場。5月24日から28日はJFK国際空港やラガーディア空港にも予約不要の会場が設置されます。接種を躊躇している人達にアピールしようと、ニューヨーク州、ニューヨーク市は特典付き接種を次々と発表しています。直近では5月24日から28日の間の接種者対象に1等5百万ドル(約5億4千万円)が当たる宝くじ券配布がニュースになりました。
日常ではワクチンカード提示でクリスピークリームでドーナツ一つ無料、シェイクシャックでフライドポテト無料(ハンバーガー購入時)、ジュニアズでミニチーズケーキ進呈等とニューヨークらしいキャンペーンが展開されています。
グランドセントラル駅のワクチン接種会場

グランドセントラル駅のワクチン接種会場

シェイクシャックのフライドポテトも無料プレゼント

シェイクシャックのフライドポテトも無料プレゼント

CDC発行のワクチンカード

CDC発行のワクチンカード

ワクチン接種完了者とは?
「ワクチン接種完了者」とは、米国FDAが承認又は緊急時の使用を許可したワクチンの接種(Janssen/Johnson & Johnsonのワクチンの場合は初回、Pfizer 及びModernaのワクチンの場合は2回目)から2週間以上経過している人。なお、FDAから承認・使用の許可を受けていないワクチンの場合にはこの定義を満たしません。
ワクチンパスポートアプリ
ワクチン接種完了証明にはCDC発行のワクチンカードかワクチンパスポートアプリが必要です。4月にニューヨーク州は全米初となるワクチンパスポートアプリ、エクセルシオールパスの導入を発表。5月20日時点で約100万人がダウンロード済です。ワクチン接種完了証明と陰性証明も出来るアプリです。現時点ではワクチン接種完了証明が必要な状況はかなり限定的ですので絶対必要ではありませんが将来的には活用の場が広がると予想されています。

Big Openに沸いた5月17日週

5月17日から地下鉄24時間運行再開
パンデミック前は1日に約550万人が利用していた地下鉄は昨年のロックダウン中は一日の利用者が30万人まで激減。さらに2020年5月から車両消毒のため深夜の時間帯の運行中止を余儀なくされました。2021年4月に一日の利用者が200万人を超えたことをうけ5月17日から24時間再開しています。


公共交通機関では引続きマスク着用必要

公共交通機関では引続きマスク着用必要

5月19日からワクチン接種完了者を対象にマスク着用規制解除
5月13日にCDCが発表したワクチン接種完了者に対してのマスク着用の暖和規制を受け、ニューヨーク州も同様の措置となりました。5月19日からワクチン接種完了者に限り、公共交通機関、高齢者施設等以外での屋内のマスク着用義務は無くなっています。ただし、ショップやレストランは各々でルールを定めることができ、お店によっては引続き着用必要です。パンデミック前により近い日常が送れることになりましたが、ニューヨーカーの様子を見ているとミッドタウンではまだ8割近くが屋外でもマスク着用していますね。公園では外している人のほうが多く見らるようになっています。ナビは人とすれ違う可能性が高い場所では屋外でもマスク着用は続けています。


5月19日から飲食店、ショップ、博物館等の人数制限解除
一番大きなニュースがこの人数制限解除です。2020年3月に始まった人数制限が1年2ヶ月ぶりに解除になりました。特に飲食店の皆さんにとっては待ちに待ったニュースですね。ただこの解除はソーシャル・ディスタンスを守りつつの人数制限解除なのでパンデミック前に完全に戻ったわけではないんです。飲食店を例にとるとテーブルとテーブルの間に仕切り(大きさは5フィート以上)をつけるか、入店客にワクチン接種証明・陰性証明提示を義務付ければ収容人数は100%になります。また、飲食店への深夜12時までだった営業時間短縮制限が5月17日から屋外飲食は解除になっています。5月31日から屋内営業の営業時間制限も解除され、眠らない街ニューヨークが戻ってくるのはもうすぐです。

5月19日からワクチン接種完了者対象に野球観戦時の規制緩和
球場ではワクチン接種完了者と未接種者でエリアを分けてのチケット販売を開始。ワクチン接種完了者はソーシャル・ディスタンスを気にせず野球観戦が楽しめます。未接種者専用エリアはソーシャル・ディスタンスを取り座席数も33%までと制限があります。また、球場にワクチン接種会場があり希望者はジョンソン・アンド・ジョンソンのワクチンを受けることができ、特典で次回以降の野球観戦チケットがもらえます。

オフィス出勤再開に悩む企業

2020年3月中旬に在宅勤務が義務づけられてから多くの企業が在宅勤務続行中です。ただし、今年に入ってから週2日出勤、週3日在宅のようにハイブリット式を取り入れる企業が増えています。また、5月にはニューヨーク市職員一部が出勤を再開。一般企業でも出勤再開へ動き出していますが、在宅勤務が普通になった今では、ほとんどがこのまま在宅勤務を続けたいのが本音です。ナビの周辺をみますと郊外の会社は車通勤のためか7月再開派もありマンハッタンより早い傾向があります。マンハッタン内では9月以降を考えている企業が多いですね。企業は出勤再開に向けて週5日出勤かハイブリッド式か一部社員には完全在宅を認めるか等のニューノーマルガイドライン設定に頭を悩ましている状況です。また、再開に向けて社員へのワクチン接種を義務付ける企業は少ないようです。

ブロードウェイミュージカルは9月14日再開

9月14日から100%の収容人数で再開が決定し、約1年半ぶりにミュージカルが戻ってきます。それに伴いチケット販売は5月からすでに始まりました。なお、約30ある演目全てが9月に再開するわけではないのでご注意くださいね。例えば『シカゴ』、『ハミルトン』、『ライオンキング』は9月14日再開、『オペラ座の怪人』は10月再開、『ダイアナ』は11月スタート予定となっています。また、観賞時のマスク着用を始めルール詳細は現在検討中だそうです。


いかがでしたか?
ニューヨークはこの3週間で規制解除が急激に動いた感があります。ナビは規制解除ニュースを聞いた時は「まだ早いんじゃないかなぁ。」と不安だったものの、数日経ち慣れ始めるとあの生活にはやはり戻りたくないですね。皆さんが自由にニューヨークへ遊びに来れる日が待ち遠しいですね。
以上、ニューヨークナビでした。


上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2021-05-23

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