ニューヨークのワクチンパスポート情報【Key to NYC 】

ニューヨークは8月17日に全米でいち早くワクチンパスポートを導入。今回はワクチンパスポートプログラム、Key to NYCについてご紹介します。

こんにちは、ニューヨークナビです。
ニューヨーク市はコロナ感染対策のため8月17日より店内飲食を始めとする一部の屋内活動にワクチン接種証明提示を義務付けました。Key to NYC と呼ばれいわゆるワクチンパスポートプログラムです。これにより店内飲食、美術館入館等はワクチン接種者のみとなりました。これはニューヨーカーだけでなく全米、海外からの旅行者にも適用となります。まだ日本との往来は自由に出来ませんが、もし近々ニューヨーク訪問予定でワクチン接種されているなら日本出発前にワクチンパスポート取得をお忘れなく。
それでは、ニューヨークのワクチンパスポートプログラムについてご紹介します。

最近のニューヨークの新型コロナウィルス状況

一時期だいぶ落ち着いていた新規感染者数は7月末よりじわじわと増えています。8月21日時点の7日間平均が1859名、7月20日の7日間平均は659名でしたから1ヶ月で約3倍になっています。ただ、ワクチン効果か死亡者数は比較的低い数で安定しているのが良いニュースです。ニューヨークは飲食店もショップもパンデミック前とはいきませんが通常営業で生活に不便さは感じません。飲食店はかなりの賑わいで、ニュースを見なければ悲観的になることは何もない雰囲気です。

マスク
アメリカ国内ではマスクを再度義務化している州もありますがニューヨークはCDCのガイドライン通りとし、再度の義務化はしていません。感染が落ち着いた7月末まではマスクをせずに歩いている人が増えていましたが、最近は感染再拡大でマスクを着用して歩いている人の姿が復活しています。また、ショップ内はほとんどの人がマスクを着けています。

ワクチン接種率
ニューヨーク市は12歳以上がワクチン接種対象となっており、8月22日時点で少なくともワクチン接種を1回した人が64%です。市ではデルタ株の感染拡大により未接種者にはワクチン接種を促すようにしています。また高齢、健康上の理由等により家から外出出来ない人のために医療関係者を派遣し自宅でワクチン接種が出来るようにしています。

ワクチンパスポート、Key to NYCとは?

8月17日より開始
8月17日より店内飲食をはじめ一部の屋内活動にはワクチン接種が義務化されました。導入により対象屋内活動はワクチン接種者のみ利用可能となり、利用者である客側はワクチン接種証明書と身分証明書提示が必須になりました。なお、施設の従業員もワクチン接種者のみとなります。ワクチンの回数については1回目接種完了が条件です。8月17日からこのプログラムは始まりましたが、9月13日まではグレースピリオドです。それ以降は取締りが開始され、飲食店や劇場等の施設は違反した場合1000ドルの罰金が課されます。また、ワクチン接種証明書偽造は犯罪行為となります。なお、身分証明書はワクチンカードと照合のため必要です。
※Key to NYC とはプログラムの総称でワクチン接種証明アプリはExcelcior Pass,NYC COVID Safe Appです。
主なワクチン接種証明書提示必要となる屋内活動、場所

店内飲食(屋外飲食、ピックアップのみはワクチン接種証明書不要)
劇場
美術館
映画館
屋内スタジアム
屋内フィットネス
屋内プール
屋外飲食は対象外

屋外飲食は対象外

コーヒーショップも屋内飲食すれば対象

コーヒーショップも屋内飲食すれば対象

映画館も対象

映画館も対象

劇場も対象

劇場も対象

CDC発行のカード

CDC発行のカード

ワクチン接種を証明する書類
・Excelsior Pass(アプリ)
全米初の政府発行のワクチンパスポートアプリ。ニューヨーク州住民か、ニューヨーク州内でワクチン接種した人のみが利用できます。
・NYC COVID Safe App(アプリ)
WHO承認のワクチン接種者なら誰でも利用できます。ただし、ワクチンカードの写真を撮り、保存しておくだけの基本的機能のみのアプリです。
・CDC 発行のワクチンカード
・ニューヨーク市発行のワクチンレコード
・ニューヨーク市以外又は米国外で発行された公的な接種記録

米国外でワクチンを接種した場合
ニューヨーク市以外又は米国以外で発行された公的な接種記録については、以下の情報が記載されている必要があります。
・氏名
・生年月日
・接種したワクチンの名称(WHOが承認したもののみ)
・接種日
・接種場所又は接種した人の名前

WHOが承認している新型コロナウイルス・ワクチン
ファイザー、アストラゼネカ、ジョンソン&ジョンソン、モデルナ、シノファーム、シノヴァック、セラム・インスティトュートオブインディア

12歳以下の子供は?
12歳以下の子供はワクチン接種対象ではないため、ワクチン接種した大人同伴でマスク着用なら対象屋内活動可能です。

ワクチン未接種者は陰性証明書で代用できる?
ワクチン未接種者は新型コロナウィルス陰性テスト提示で代用できるのかと思いきや、これについては認められておらず未接種者は対象の屋内活動は出来ません。かなり厳しいです。例えば、未接種者のお友達と一緒に食事するならアウトドアに限られますね。なお、健康上や宗教上の理由でワクチン接種が出来ない人は施設のマネージャーや従業員と交渉し解決案を模索するようにとなっています。このようなケースでも無条件に受け入れることはないようです。
8月17日以降のお店の対応

市が発表する以前の7月からすでに一部レストランで独自に店内飲食時にワクチン接種証明書提示を求めており、7月にナビが某レストランを訪問した際はスマホに撮影しておいたCDCワクチンカードを提示しました。ただ、8月20日にナビが店内飲食した某レストランではグレースピリオドのためか全く確認されませんでしたね。お友達からは8月17日以降ジムで提示を求められたという話を聞きました。まだグレースピリオドのため対応がまちまちです。


いかがでしたか?
デルタ株感染拡大を受け、再び感染爆発を起こさないための措置として始まったワクチンパスポート。この措置がどのくらい続くのか分かりません。月日とともに薄れるワクチン効果、ワクチン接種後6ヶ月以内有効のように期限が設定されるのかなとまだ始まったばかりで疑問もありますね。
以上、ニューヨークナビでした。





上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2021-08-23

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