経済再開が進むニューヨークの今とこれから

自由の女神、エンパイア―ステートビル等の代表的観光スポットが再開。ニューヨークも少しずつ少しずつ再開しています。

こんにちは、ニューヨークナビです。
経済再開中のニューヨークでナビは以前の生活に戻るというよりも新しい生活に慣れてきている気がします。レストランで食事をしたい、新型コロナウィルスへの不安なしに街を歩きたい思いは変わりませんが、ナビは気持ちのどこかで以前には戻れないなと感じます。そんな中でいつもと違う夏をニューヨーカーもナビも出来る範囲でエンジョイしています。とくに最近はアウトドアダイニングが絶好調です。ただ、羽目を外しすぎてソーシャル・ディスタンスを守らない人が増え、市では取締を強化しています。他州では感染拡大しているなか、ニューヨークは州知事も市長もコメントしているようにせっかく改善されているんだから、このまま維持したいですね。
今回はニューヨークの現状と今後をご紹介します。

7月20日より第4フェーズ開始

7月20日より経済再開最終段階の第4フェーズに入りました。今回は屋外施設を中心に営業再開しています。当初の計画から変更になり、店内飲食、屋内施設、ショッピングモールの再開は時期未定で延期になっています。そのせいか、第3フェーズより大きく変わったことはないような気がしますね。なお、第5フェーズはなく、現在閉鎖中の業種には感染状況を見ながら再開許可を出していくようです。ただ、これから秋になり、冬になり、このままズルズルと年末を迎える可能性もあるのではと不安に思っている人も少なくないんですよ。
■■これまでに営業再開したスポット■■
第4フェーズに入り、ニューヨークを代表する観光スポットが再開しはじめました。まだ観光客の姿は圧倒的に少なくても有名観光スポット再開は嬉しいことです。なお、再開にあたりほとんどのスポットが営業時間を変更しています。また、入場人数制限をするためにチケットは日時指定の事前購入制となっています。ご訪問前に各スポットのウエブサイトでご確認ください。そして、訪問時のマスク着用とソーシャル・ディスタンスを守ることは全てのスポットで共通です。

自由の女神
リバティ島への上陸はできますが、自由の女神内部・自由の女神博物館・エリス島はまだ閉鎖中です。
ハイライン 一部のみ再開。事前予約制(無料)です。
ガバナーズアイランド フェリーチケットは事前予約制です。
エンパイアステートビル 事前予約制です。
9/11メモリアル 博物館は休館中です。
スモーガスバーグ 
テイクアウトのみのスモーグス・トゥ・ゴーとして再開。
営業時間は毎日午前11時30分から午後8時まで。
場所:51 N. 6th Street Williamsburgh
食べ物のオーダーはオンラインでするシステムです。毎日約10店舗が出店します。
エンパイア―ステートビル

エンパイア―ステートビル

スモーガスバーグ

スモーガスバーグ

エッジ

エッジ

■■これから再開する主なスポッ■■
以下は7月25日時点で再開日を発表しているスポットですが、州・市の規制により再開日の変更がある可能性があります。

トップ・オブ・ザ・ロック(8月6日より)
ブルックリンボタニカルガーデン (8月7日より)
エッジ(9月以降再開予定)
ハドソンヤードに2020年3月にオープンした展望デッキです。
●メトロポリタン美術館(8月29日より) 
当面の間は営業時間短縮予定で、火曜日及び水曜日休業。なお、分館であるザ・クロイスターズは9月末まで休館。
■■引き続き自宅待機措置は注意■■
アメリカ入国基準・自宅待機、日本帰国後の検査・自宅待機については最新情報をご旅行前にご確認ください。
■アメリカ入国及び入国後の自宅待機
日本パスポート保持者は入国不可の対象になっていませんが、14日以内に中国、ブラジル、シェンゲン協定国、イギリス等に渡航歴のある外国人は永住者以外入国不可となっています。また、アメリカ入国後14日間は外出を控えるように要請が出ています。さらにNY州・NJ州・CT州では新型コロナウィルスの感染率が高い州からの移動者に対して自宅またはホテルでの14日間の自己隔離を科しています。7月25日時点で31州が対象です。感染状況により対象州は変更になり、随時ウエブサイトに更新されます。違反者には罰金を課すことがあります(初回2000ドル、2回目5000ドル、それ以降1万ドル)。

■■カナダ・メキシコとの国境封鎖延長■■

3月より封鎖されているアメリカとカナダ及びメキシコの国境封鎖が再度延長になり、8月21日まで封鎖が決定しました。

■■9月30日まで市内のイベントはキャンセル■■

大人数での集会はまだ禁止のため、9月30日までのイベントは全てキャンセルになりました。

■■ホテルのマスク着用義務始まる■■

航空会社に引き続き、7月中旬からマリオット、ハイアット、ヒルトン等の大手チェーンを中心に館内公共の場でマスク着用が義務化が始まっています。

マスクはすっかり旅行の必需品になりましたね。また、最近ではニューヨークがテーマの布マスクもありますので、お土産の新顔にもなる予感です。
■■ショップも再開■■

モール以外のショップは第3フェーズから営業再開しています。セフォラは試供品は自由に試せなくなったり、衣料品店では試着室の利用を禁止したり、入店制限をしたりと措置を取りながらも再開。
ただ、個人営業のショップや飲食店はロックダウン後に完全閉店になったお店があり、貸店舗のサインが今までより増えています。寂しいですね。

■■オフィス街は人が戻りつつありますが......■■

市内の企業は第2フェーズから人数制限がありながらもオフィス再開が許可されました。かなり増えたとは思いますが、まだ本格的にはほど遠い印象です。感染への心配があるため、ほとんどの企業が在宅勤務を続けています。9月頃から少しずつ復活させようと計画している企業もあれば、年内はこのまま在宅勤務になりそうな企業もあり、ミッドタウンのオフィス街はまだ完全復活していませんね。

■■気になるインドアダイニング■■

第3フェーズで始まる予定だったインドアダイニングは再開時期未定で延期です。その代りに路上アウトドアダイニング特別措置が10月31日までで延長になっています。天候も良いので、しばらくは外での食事を楽しむことになりますね。

実はレストランやバーではマスク着用、ソーシャル・ディスタンス等を守っていないケースが多く見られたため、州は取締を強化しています。ニューヨーク州の規則に従わないレストランはアルコール飲料販売許可を一時的に取り上げられたり、最悪の場合店舗閉鎖もあります。
また、飲食店前の路上が立ち飲み客であふれパーティー状態になってしまったのをきっかけにNY州ではレストランやバーは食事を注文する屋外席の客にのみアルコール飲料を提供する方針になりました。ちなみにチップスやナッツのようなスナックだけではアルコール飲料オーダー不可なんですよ。

2020年後半のニューヨーク

メットブロイアー

メットブロイアー

オキュラス

オキュラス

ニューヨークはこんな状況でも新しいお店も誕生したり、これから開店する予定もあるんですよ。2020年後半以降に予定されているものをいくつかご紹介しましょう。

オキュラスに新しいフードコートオープン予定
2020年秋

ドミニクアンセルキッチン移転予定
2020年末

ウエストビレッジにあるドミニクアンセルキッチンが年末にフラットアイアンエリアに移転し、大きな店舗になる予定です。

フリックコレクション一時的に移転
2021年初め
フリックコレクションが改装のため、一時閉鎖となります。その間、2021年初めから2022年終わりまで元ザ・メットブロイアーの建物で展示予定です。フリックコレクションの改装終了は2023年中頃の予定です。

ホテルシックスセンシズオープン予定
2021年初め
高級リゾート、スパを手掛けているシックス・センシズがニューヨークにオープンします。場所は10番街と17丁目で、ハイラインの近くです。

いかがでしたか?
屋内施設は閉鎖中ですので当分は屋外中心の観光になりますね。ただ、アメリカ到着時と日本帰国後の自宅待機要請を考えるとニューヨーク旅行本格再開はもう少し先かなぁとも思います。今年のニューヨーク旅行はあきらめて2021年を目標にされている人もいるのではないでしょうか?ナビも今年は国内旅行どころか州内でしかも近距離で簡単なお出かけで終わってしまいそうで、泣けます。
以上、ニューヨークナビでした。



上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2020-07-26

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