ニューヨークのイマドキ中華事情!

ニューヨークの中華シーンが変わってきている。中華のイメージを覆すお店が現在増加中!日本にはない味に出会えそうです。

こんにちは、ニューヨークナビです。
ここ数年でニューヨークの中華料理店が大きく変化しています。チャイナタウンもあるニューヨークには沢山の中華料理店、英語で言うとチャイニーズレストランがあるんです。これまで中華と言えば、アメリカナイズされた店か、本場の味を再現した店の二極化でした。そしてどちらも冴えない店構え。もちろん、ファンはそれぞれにいて繁盛しています。そんな中で中華系の若い人達が手掛ける新しいタイプの中華が話題になっています。思わずタジタジになるセンスの良い店、写真映えを意識したキリリとした盛り付け、ワンランク上の料理と今までにない物が溢れているんです。客層は中国系の若い人達中心で「中国では若い人がこういうお店をオープンさせているんだろうなぁ」と思いました。もちろん感度の高いニューヨーカーも支持しています。
それではイマドキのニューヨークの中華をご紹介します。

イマドキ中華って?


●オーナーは中国生まれだったり、中国系アメリカ人だったり、中華圏出身者だったり様々ですが、比較的若い人が多いです。

●料理は中国料理をアレンジしたオリジナル料理です。かと言ってアメリカ人向けに合わせたわけではなく本場の味はそのままです。一つの店で上海料理も四川料理もあり、ある意味いいとこどりのお店もあります。

●雰囲気はカフェ風で、メニューも素敵なイラストだったりと洒落ています。

●こだわっているため、値段は今までの中華料理店に比べると少々高めです。

予約したほうがベター。雰囲気も抜群な店

マーラープロジェクト

2015年12月、北京出身のAmelieによってオープン。看板料理は干鍋をアレンジしたドライポットです。最近、中国系の若者が手掛ける中華料理店が増えているのはこちらのお店の影響だそう。さらにこちらのお店の成功でニューヨークで類似ドライポット店も増えているんです。干鍋は水分の少ない火鍋とも言われるように鍋料理ですが、こちらはテーブルでぐつぐつと調理はしません。好きな具と好みの辛さを選ぶと厨房で調理された料理がまるでサラダを入れるような木のボールに入って登場します。平日のランチタイムは具がセットになったランチセットがあり、一人客におすすめです。店内はレトロな雰囲気です。ミッドタウンにも支店があります。ランチタイムはミッドタウンはオフィス街のため激込です。イーストビレッジ店のほうがランチは空いています。ディナー時は予約したほうが良いです。

ハオヌードル・チェルシー店

ここ最近、増えている中華麺専門店の先駆け的存在。中華麺専門店はチャイナタウンを除けばほとんどなく、日本のラーメンのようにポピュラーではなかったんです。店内は「えっ、これ中華じゃないよ!、カフェだよ」と言いたくなるほどの洒落た空間で、女性向けです。中国の食器工場と提携して作っているお店オリジナルの器も洗練されています。料理は上海や四川をアレンジした麺料理を中心に一品料理もあります。訪問するなら麺料理はを一人一つずつオーダーし、一品料理はシェアがベター。麺に没頭するよりもグループで来ておしゃべりしながら食事をする時間も楽しむそんな店です。一人客もいますが、圧倒的にグループ客が多いです。なお、ランチもディナーも予約したほうがよいです。グリニッジビレッジにもお店があります。
フーナン・スラ―プ

湖南省出身の中国人元アーティストがシェフ兼オーナー。お店の雰囲気にまず驚かされました。シンプルでいて上品な店内は今までの中華のイメージはゼロ。唯一、中国系のシェフ達が中華鍋で奮闘している姿が見えるガラス張りキッチン内だけ中華してます。センスの良さは料理にも表れ、清潔感がありびしっとした盛り付けです。さすが元アーティストです。看板料理は米粉。一品料理も充実しています。米粉も含めて全部シェアする人達が多いです。ただ辛めのメニューが多いので辛い物が苦手な人はお気をつけください。年齢高めのアメリカ人から若い中国人までいる幅広い客層です。グループで行って、色々な物をオーダーして、おしゃべりもする、そんなお店です。ディナーは予約した方が良いです。

気が向いたときにふらっと行ける麺専門店

ザ・タン(麺堂)

台湾出身のオーナーが手掛けるお店です。マーラープロジェクトのお隣です。外観は営業しているかわからない地味な見た目で入るのをためらってしまうかも。店内も一杯飲み屋のような男性的な雰囲気。はっきり言うと女子会向けではありません。ちなみに壁の絵はオーナーの友人作品だそう。料理は独自にアレンジされた台湾、四川の麺料理や小皿料理等、中国各地料理が揃っています。料理の名前はZJMやらドランク・ヌードルなど不思議なネーミングで、瞬間的には意味がわからないです。ナビはドランク・ヌードルをオーダー。メニューの説明にはひよこ豆ペースト入りと表記があり、ドキドキ。一口食べてみると辛味噌風味スープでこってりしてクセがなく平打ち麺とスープがよくからんで美味しい。お店は狭いので、食事時を少し外して来店したほうがゆったりと食事できます。
リトル・トン・ヌードル・ショップ
オーナーは成都出身。雲南米線専門店です。小皿もあるものの、基本的には個性的にアレンジされた米線が売りです。米線は細いうどんくらいの太さで柔らかいです。ナビが食べたリトル・ポット米線は味中華独特のエキゾチックな味がしました。人気メニューの一つのグランマチキン米線は真っ黒なスープに花をあしらった写真映えもしそうな一品です。追加トッピングは玉子、ワンタン、ガーリックシュリンプ、ベジタブルXO醤等、約15種類。どこか日本を感じる店内は明るいです。料金はチップ込みです。ミッドタウンにセルフ式の支店があり、少しだけ値段が安いです。またミッドタウン店限定メニューの葱餅を使ったサンドイッチ(メニュー名:JB Melt Sandwich)も人気です。
ミッドタウン店
235 53rd Street (3番街と2番街の間の53丁目沿い北側)
営業時間:月曜日から金曜日の午前11時から午後9時30分まで


ニューヨークのイマドキ中華事情! 牛肉麺 ドライポット 干鍋米線 葱餅を使ったサンドイッチ

葱餅を使ったサンドイッチ

ホー・フーズ

カリフォルニア出身の台湾系アメリカ人が手掛ける牛肉麺専門店。意外にもニューヨークは台湾料理店が少なく、最近増えているジャンルです。なかでもこちらは注目株。メニューは牛肉麺と、魯肉飯を含むサイド数種のみ。メニューを絞っているため、厳選した材料で手間暇かけて作っています。麺は平打ち麺と丸麺が選べます。ナビは噛み応えのある丸麺を選択。運ばれてきた牛肉麺はとてもお行儀がよい見た目。スープは濃いめでピリリと辛い。トッピングは厚さ1センチ強の牛肉が4枚。お肉は柔らかいしペロリと完食です。追加トッピングも可能です。いかにも濃厚そうなRichと呼ばれる牛の骨髄のトッピングもあります。次回はRichを追加してみようと思ったのでした。小さなお店で席数は10席。トイレもありますが、体の大きな人には無理ってくらい小さいんです。土日のブランチで台湾風朝食もやっています(ブランチ時は牛肉麺の提供はなし)。
110 East 7th Street New York, NY(1番街とアベニューAの間の7丁目沿い南側)
いかがでしたか?
ニューヨークの最新中華料理話題店をご紹介しました。チャイナタウンの中華料理店は味も本場ながら雰囲気も本場で、慣れない人には入りにくい雰囲気なんですよね。新しいタイプの中華料理店は入りやすいお店が多いです。しかも中国系のお客さんが多いことから分かるようにお味も申し分なしです。ぜひ、お試しください。
以上、ニューヨークナビでした。





関連タグ:牛肉麺ドライポット干鍋米線

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2018-11-21

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