行ってみました!ニューヨークでジャズ!

演奏する人、聴く人、唄う人、歴史を守ろうとする人が入り乱れるニューヨークのジャズシーンを覗いてみました!さぁ~どんな夜になるのでしょう?

こんにちは、ニューヨークナビです。
「ニューヨークでジャズ聴いてみるかぁ」と思ってもジャズクラブの数は多いし、どこも同じように思えるしなかなか決まりませんよね!『JAZZ』と一口に言っても聴く場所とミュージシャンによって全く違った経験になるのが個性派揃いのニューヨーク。そんな中から音楽がわからなくても行って損はないディジーズ・クラブ・コカコーラとスモールズ、後で後悔したくない人のためにレノックス・ラウンジの3件のジャズクラブ体験をまとめてご報告しちゃいます。

ジャズと夜景の相性ピッタリ『Dizzy's Club Coca Cola』

Jazz at Lincoln Centerの中

Jazz at Lincoln Centerの中

1軒目は2004年にJazz at Lincoln Center内にオープンのディジーズ・クラブ・コカコーラ。一流のジャズに夜景と来ればロマンチックな夜になること間違いなし。オシャレをして行ってみよう。

<今回の演奏情報>
開始時間:午後7時30分開始
予約方法:ホームページから
カバーチャージ:
$45.00(テーブル席)、$35.00(バーカウンター)
ミニマムチャージ:
$10.00(テーブル席)、$5.00(バーカウンター)

タイムワーナービルの5階に位置

タイムワーナービルの5階に位置

5階からのコロンバス・サークルの眺め

5階からのコロンバス・サークルの眺め


今回は3日前に予約。テーブル席は売切れでカウンター席になる。名前と住所を入れるだけで支払いは予約時は不要。
当日は午後7時前に到着。入口で名前を言うと名前と座席番号が入った名刺サイズの紙が渡される。
案内された店内は天井の曲線と青い照明が美しく感動。窓一面には他では見れないアングルのセントラルパークと摩天楼の夜景。隣との間隔も程よい大きなテーブル。カウンター席は壁沿いにぐるっと全席ステージを向いているんです。
夜景、照明、座席配置と計算して作られた場所なんですね。
ナビの席はステージから少し離れているけどバンドが真正面。
今回は一人のナビ、これなら一人でも居心地よく演奏も堪能できそうでほっとしました。ただ飲み物を置く場所が真後ろで飲食には向いてないかな。注文したドリンクが来た際に受付でもらった紙を渡します。
今回の演奏はフレディ・コール。あのナット・キング・コールを兄に持ちレジェンド(伝説)の一人。
ミュージシャンセレクションでも定評があるクラブです。演奏中の撮影はフラッシュをたかなければOK。バンドのバランスがとれた音とフレディ・コールの渋い歌声に満員の客席はすっかり魅了されている。客席全体から尊敬の念が伝わってきそうな空気。ウットリした1時間の演奏はスタンディングオベーションとともに終了です。演奏後、ミュージシャンが客席に来て気軽におしゃべりできるのもジャズの本場ならでは。ナビもフレディ・コールに握手をしてもらい帰路についたのでした。
午後9時過ぎのコロンバスサークル周辺はまだまだ人がたくさんいる。音楽も夜景も素敵で一人でも来た甲斐あった~と思った夜でした。

ジャズシンガー気分で唄ってみる!『Smalls』

オープンマイクと言う素人参加型ショーもジャズクラブの定番スケジュールの一つ。ほぼ毎週日曜日オープンマイクのあるスモールズに行ってみましょ~。

 <今回の情報>
時間:午後4時から午後7時まで
予約不要
カバーチャージ:なし
ミニマムチャージ:ドリンク1杯


中が全く想像できない外観。店内はテーブルはなくふぞろいの椅子がぎっしり並んでいる。
ふぞろいのグラスに友達の家にいるような気分になります。一般的にステージと客席が近いジャズクラブにおいてここはさらに近く、小さな空間ゆえ凝縮されたジャズが聴けるし居心地のよさは女一人でも抜群。普段はもちろんプロの演奏が楽しめます。
日曜日の夕方に近くにいたら覗いてみて!唄っても演奏してもただ聞いているだけでもいい。
参加するならカウンターにある紙に名前を記入し、名前がよばれたらステージで唄う。常連さん、ご近所さんばかりで途中の出入りも自由で気楽な雰囲気。「希望者が多くて全員唄えないかもしれない」と司会者がつぶやく。気になるステージは素人とは言え、楽譜持参にバンドに演奏の指示もだす真剣そのもの。日本の方もいらっしゃいました!
ほぼ毎回参加のゆるい感じで登場した80歳代のおばあちゃん、しょっぱなから「イヤー、ベイビー!」と叫び魅せてくれます!
皆さん、ステージ度胸いいです。ナビも唄えばと誘われたけど、無理。仲間の歌に聞き入り、拍手と褒め言葉を忘れない。見知らぬ客同士でも会話する空間。アットホームさがジ~ンと胸に響いた日でした。

興味深い今後、ハーレムの名所『Lenox Lounge』

レノックス・ラウンジ2012年6月で閉店か?の噂を3月初旬に耳にした。店舗契約更新につき家賃が上り現オーナーは更新しないらしい。知名度が高いのでロバート・デニーロや有名レストラン経営者が引き継ぐことに興味を示しているとのこと。レノックス・ラウンジへ急げ!

<今回の演奏情報>
開始時間:午後8時30分
予約方法:
電話(留守電に名前、希望時刻、人数、連絡先を残す)
※ホームページが最近新しくなりホームページから予約可能。
カバーチャージ :$20.00(テーブル席)
ドリンクミニマムチャージ :$16.00

※レノックスラウンジは2012年12月末に閉店しました。

1939年オープン、ビリー・ホリデー、マイルス・デービス、ジョン・コルトーレン等の超大物ミュージシャンが出演、マルコムXも通った堂々たる歴史を持つ。ハーレムの衰退と同時にジャズライブを中止していた時期もあり、ハーレムとともに生き続けてきた。
今でもジャズミュージシャンにとってはここで演奏することは名誉な事かもしれない。

薄暗い照明の中、インテリアに匂いまで昔に戻ったかのような店内。
入ってすぐがバーエリア、奥がジャズが聴けるラウンジエリア。映画にもよく登場するアールデコ調の内部は撮影禁止でお見せできないのが残念(自分の写真やバンドの写真は撮影可)。ラウンジエリアはゼブラルーム(しまうまの部屋)と呼ばれ70席あり、ソファー席が多くテーブルも大きくゆったりしているのに手入れが行き届いてない感あり。
気をつけたいのがミニマムチャージ。『ドリンク・ミニマム』なので飲み物だけで一人最低16ドル分オーダーが必要。
だったら名物料理があるわけではないし外で食べてきたほうがいいかも。
ミュージシャンにちなんだカクテルもある。

ミュージシャンにちなんだカクテルもある。

ステージは目の前

ステージは目の前

食事メニューはシーフードが多い

食事メニューはシーフードが多い

ソウルフードの定番、フライドチキンとワッフル

ソウルフードの定番、フライドチキンとワッフル

午後8時30分のショーに午後7時50分頃到着の友人とナビが一番乗り。最終的にはお客さんは25名に。これなら予約不要だった。客層は旅行者、ミュージシャンの知り合い、わざわざ来ましたという感じの人ばかり。
肝心の演奏は最初は息があっていないようだったけど途中から熱がこもってきた。
ウェイトレスはバーとラウンジ兼用で2人しかいないので大忙し。ドアを隔てたバーエリアは大盛況。
午後10時過ぎに終了。気になった帰りは地下鉄駅目の前(ダウンタウン行きは道を挟んだ反対側)、ハーレムのメインストリート125丁目もすぐ、交通量も人通りも多くて思わず油断しそうになる。でも1人だったらきっとドキドキしてた。
そして「老舗だけど変革が必要かな~」なんて感想を述べ合いながら地下鉄に乗ったのでした。

いかがでしたか?
色々なジャズクラブに行き、つくづくニューヨークのジャズ層の厚さに感心したナビ。そしてすっかりジャズにはまってしまいました。どのジャズクラブも甲乙つけがたくニューヨークに来たらぜひ複数のジャズクラブに行ってほしいな~というのが本音です。
以上ニューヨークナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2012-04-18

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