のんびりと景色を眺めながら移動できるNYCフェリーをご紹介します。
こんにちは、ニューヨークナビです。
2017年にニューヨークの新しい市民の足として、その名もNYCフェリーが就航しました。交通渋滞なし、トイレ完備、売店もあり朝食をとりながら摩天楼を見ながら観光気分で通勤できるのが売りです。イーストリバー沿いを運航しマンハッタンとクイーンズ、ブルックリンを繋ぎます。ダンボ、ウィリアムズバーグなどの人気観光地に停まり観光目的としてもばっちり利用できます。以前もフェリーサービスはありましたが、お値段が高かったんですよね。その点、2.75ドルでスタートしたNYCフェリー(現在の料金は異なります)は庶民の味方で気軽に利用できます。
それでは激安クルーズの旅、NYCフェリーをご紹介します。
路線
アストリア線、イーストリバー線、サウスブルックリン線、ロッカウェイ線、セント・ジョージ線、サウンドビュー線と季節限定のガバナーズアイランド線の計7路線運航しています。以下に観光に便利な路線をご紹介します。
アストリア線:クイーンズのアストリアとウォールストリートピア11を結びます。途中、ルーズベルトアイランド、34丁目フェリー乗り場等に停まります。全行程所要時間47分間
イーストリバー線:34丁目フェリー乗り場とウォールストリートピア11を結びます。途中、ウィリアムズバーグ、ダンボ等に停まります。全行程所要時間43分間。またガバナーズアイランドオープン時期には週末限定でガバナーズアイランドに停まります。
サウスブルックリン線:ウォールストリートピア11とブルックリンのベイリッジを結びます。途中、ダンボ、ブルックリンブリッジパーク、レッドフックなどに停まります。全行程所要時間 49分間。
運航時間は?
運航時間は路線によってまちまちです。例えばイーストリバー線は平日はウォールストリートピア11始発午前6時30分、最終午後9時40分です。運航間隔はロッカウェイ線は1時間おき、その他は平均30分おきです。フェリー乗り場には必ず時刻表があります。また時刻表はウエブサイトを参考にしてくださいね。
どこから乗るの?
マンハッタン内は34丁目とウォールストリート付近の2カ所にフェリー乗り場があります。
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34丁目フェリー乗り場(35丁目とイーストリバー沿い)フェリー乗り場までの行き方●M34バス
34丁目を横断するM34バスがフェリー乗り場まで行きます。ただなかなか来なかったりするので歩いたほうが早いかもしれません。なお、M34バスは乗車前にバス停に設置の機械で支払いを済ますセレクトバスサービスです。ご注意くださいね。セレクトバスサービスについては『ニューヨークのバス』を参考にしてください。
また、M34Aバス(Waterside plaza行き)も34丁目を走っています。フェリー乗り場へは行きませんのでご注意ください。
●無料シャトルバス
平日の午前6時34分から午前9時56分、午後4時11分から午後7時18分まで約20分間隔で無料シャトルが走っています。バスを見かけたら手を挙げて停めます。
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ウォールストリート・ピア11最寄り地下鉄駅:地下鉄2/3線 ウォールストリート(Wall Street)駅下車。徒歩約7分。
無料シャトルバスサービスはありません。
切符の種類
切符はペラペラの紙
2023年3月時点の料金です。
料金:大人$4.00 片道、
回数券:10回分で$27.50
お子様は大人同伴で身長44インチ以下なら無料です。乗り場に身長確認の棒があります。
※一律料金です。例えば、イーストリバー線の34丁目フェリー乗り場からウィリアムズバーグのみでも、全行程を乗っても料金は同じです。
※往復の設定はありません。
※メトロカードは利用できません。
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切符の買い方切符はフェリー乗り場の自動券売機、フェリー乗り場窓口または係員、アプリ、ウエブサイト、船内で購入可能です。
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自動券売機での購入方法現金またはクレジットカードが利用できます。50ドル紙幣、100ドル紙幣は利用できません。
1.Dボタンを押す。
2.切符の種類を選択。大人の片道はOne Way。
3.購入希望枚数を入力
4.支払います。
現金の場合:画面に表示された金額を入れる。
クレジットカードの場合:カードを挿入し素早く抜き取る。Authorizingと画面に出たら支払手続き中。
5.切符とおつり(現金でおつりがある場合)が出てくるので受け取る。
6.最後にレシートが必要ですかと聞かれるので、不要な場合はNOを押して終了。
イーストリバー線からアストリア線へ乗り換え、3時まで有効
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トランスファーも出来ます!他路線へトランスファー(乗り換え)は無料です。最初に乗船したフェリーの船内で売店または係員に申出てトランスファーチケットを発行してもらいます。係員には次に乗りたい路線名を告げます。トランスファーチケットは2時間以内の時間制限があります。なお、トランスファーチケットは自動券売機では販売されていません。
乗り方・下り方
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乗船34丁目フェリー乗り場やウォールストリートピア11のように複数路線が乗り入れている場合は、路線別に並びます。行先表示のあるフェリーもありますが不安な場合は切符を渡す際に「グリーンポイントに行きますか?」等と確認しましょう。
乗船する際にチケットを係員に渡します。アプリやウエブで購入した場合はスマホを提示します。
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下船船によっては船内モニターで次の停留所案内があります。
また係員が大声で「グリーンポイントに着きました!」等と叫びます。自分の目的地に着いたら下ります。
船内はこんな感じです
フェリーは全て2階建てです。2階はオープンデッキです。
寒い季節は無理ですが、お天気が良ければやはり2階に乗りたいですね。
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船内設備1階に売店(一部ない船もあります)、トイレ、壁側にコンセントがあります。
売店ではコーヒー、軽食、お土産が販売されています。なぜかカラムーチョやかっぱえびせん等の日本のお菓子を売っています。
Wifiサービスも始まる予定です。
こんな場所に行けます!
地下鉄の駅からちょっぴり遠いイーストリバー付近の観光スポットに行きやすくなりました。また、ウィリアムズバーグ、ダンボ、ブルックリンブリッジ間の移動も地下鉄より簡単です。
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ブルックリンウィリアムズバーグ、ダンボ、ブルックリンブリッジパーク、グリーンポイント、レッドフック
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クィーンズガントリープラザステートパーク、アストリア
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ルーズベルト島
グリーンポイント
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ウィリアムズバーグ
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ガバナーズアイランド(季節限定)
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ガントリープラザステートパーク
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実際に乗ってみました!
ナビはイーストリバー線で34丁目フェリー乗り場からウィリアムズバーグ、34丁目フェリー乗り場からガバナーズアイランドとアストリア線でウォールストリートピア11からアストリアに乗ってみました。
34丁目フェリー乗り場へは決して行きやすくないのですが、風に吹かれてマンハッタンを眺めながらのフェリーの旅は気持ちよくて病みつきになりそうです。34丁目フェリー乗り場からぐんぐん離れていく船からのミッドタウンは見ごたえがあります。
イーストリバー線が王道観光路線でおすすめです。ミッドタウンとダウンタウンのビル群に、橋の下をいくつも通りバラエティに富んだ景色が堪能できます。
なお、本来通勤用なので船はかなりスピードを出しています。写真撮影に夢中になっていて船から落ちないように気を付けてくださいね。
夕方から夜にかけて乗船すると夕日と夜景の両方が楽しめます。
ウォールストリートピア付近のファイナンシャルディストリクトでビルが間近に見え綺麗です。
夜景を楽しむなら平日がいいですね。
いかがでしたか?
お値段手頃のフェリーの登場でニューヨークの移動手段の選択肢が増えました。ニューヨーク旅行がますます楽しくなりそうですよね。ただいずれの路線も便数はさほど多くありませんので、利便性は求めないほうがいいでしょう。景色を楽しみながらゆったりと移動してくださいね~。
以上、ニューヨークナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2017-10-10