初めてのセントラル・パークの歩き方

マンハッタンの都会のオアシス、そしてニューヨーク観光のハイライトのひとつといえるセントラル・パーク。この人気スポットの主な見どころと歩き方のルートを、初心者の方ために提案します。


こんにちは、ニューヨークナビです。マンハッタン島の摩天楼のど真ん中にひろがる都会のオアシス、セントラル・パークは、地元のニューヨーカーにはもちろん、観光客にも大人気のスポットです。都市部の公園としては全米一の規模と言われ、縦4キロ、横0.8キロ、地図でいうと、南北は59丁目から110丁目、東西は5番街から8番街までという広大な規模をほこります。今日は、この大きな公園をどこをまわっていいのかわからない!という初心者の方のために、とくに見どころの多い南側を中心に歩き方を提案します。

公園のつくりと主なルート


セントラル・パークは、マンハッタンの地図をみればわかるとおり、ミッドタウンからアップタウンまで南北にのびるとても大きな公園です。その面積は336ヘクタール(3.2平方キロ)、さらに公園の中には、丘や芝生、湖や池や貯水池、そしてたくさんのモニュメントやランドマークが点在しています。この広い公園を一度で見てまわるのは大変なので、今日はまわりにも観光スポットの多い南側の部分、59丁目から79丁目までにしぼって、代表的なスポットをめぐるビギナーの方におすすめの歩き方を提案します。スタート地点は、ミッドタウンのショッピングエリア、5番街に近い公園の南東=5番街の59丁目として、いくつかのランドマークをめぐりながら北上して、79丁目まで到達するというルートです。それでは、歩きやすい靴を履いていざ出発です!

デアリー

とても広いセントラル・パークには、いくつもの入り口があります。今日は、ミッドタウンの人気ショッピングエリア、5番街に近い公園の南端の東側から出発することにします。この南東の端には、有名な高級ホテル。プラザ・ホテルやセントラル・パークエリアの観光名物、馬車がずらりと並んでいます。入り口をはいったら、まず「ザ・ポンド」と言われる池が見えてきます。池を左手にみながら、少し上り坂になっている道をしばらく歩いていくと、茶色い家のような建物がみえてきます。これはデアリーという公園のインフォメーションセンターで、ここで地図やイベントの案内などが手に入るほか、ちょっとしたお土産も売っています。この石造りのかわいらしい建物は1873年に完成したもので、ゴシック調のデザインが特徴です。
「ザ・ポンド」

「ザ・ポンド」

石造りの外観

石造りの外観

天井のデザイン

天井のデザイン

インフォメーションセンター入り口

インフォメーションセンター入り口

べセスダ噴水とテラス

デアリーをあとにして、北にしばらく歩くと大きな並木道「ザ・モール」が見えてきます。広々とした道沿いにたくさんの木がずらりと並ぶ様子はとても開放的で、地元の人々や観光客でいつもにぎわっています。「ザ・モール」をぬけると、公園の中心ともいえるべセスダ噴水に到着します。天使の像と噴水がひときわ目をひく円形の広場、それをとりまくテラスは、セントラル・パークを代表するスポットで、数多くの映画やドラマのロケ地にも使われています。テラスの階段や天井の美しい装飾を堪能するのもよし、また世界中の観光客やストリート・パフォーマーを観察するのもよし、とにかく楽しいスポットです。
「ザ・モール」

「ザ・モール」

天使の像と噴水

天使の像と噴水

テラスの下

テラスの下

華やかな天井の装飾

華やかな天井の装飾

ボウ・ブリッジ

べセスダ噴水の前には、「ザ・レイク」と呼ばれる大きな湖がひろがっています。野生のカモたちやボートがのんびり行き来するのを眺めながら、湖沿いをしばらく歩いていくと白い橋が見えてきます。これは「ボウ・ブリッジ」といって、湖を二つに分断する地点にかけられている橋です。キャスト・アイアンという形式でつくられた白い橋は、数あるセントラル・パークの橋の中でも最も美しい橋といわれています。この橋からは、公園の東側と西側を両方見渡すことができるので、まさに写真撮影には絶好のスポットといえます。
「ザ・レイク」

「ザ・レイク」

弓なりにかかる橋

弓なりにかかる橋

ディテールにも注目

ディテールにも注目

美しい眺め

美しい眺め

ストロベリー・フィールズ

ボウ・ブリッジをあとにして、今度は西に向かって歩いてみましょう。西の端の方まで歩いていくと、ビートルズのメンバー、故ジョン・レノンの記念碑のある、しずくのような形の広場、ストロベリー・フィールズがあります。ここもセントラル・パークの人気スポットのひとつで、ジョン・レノンの妻であるオノ・ヨーコのデザインした丸いモザイクの記念碑にはいつも献花が絶えません。また彼が生前住んでいて、さらに暗殺された場所であるダコタ・ハウスは、ここからすぐの公園に面した72丁目にあります。
しずく型の広場

しずく型の広場

モザイクと献花

モザイクと献花

多くの観光客

多くの観光客

ダコタ・ハウス

ダコタ・ハウス

ベルヴェデーレ城

ストロベリー・フィールズをさらに北へ、高台の方に歩いていくと、公園のハイライトのひとつベルヴェデーレ城が近づいてきます。重厚なグレーの石造りのお城は、1800年代に公園の設計者フレドリック・ロー・オムステッドらによってつくられ、ゴシック様式とロマネスク様式をミックスしたデザインが特徴です。「ベルヴェデーレ」とはイタリア語で「すばらしい眺め」という意味を持つとおり、お城とそのテラスからはまわりの芝生や池や湖など全てが一望でき、まさしくセントラル・パークの中でも屈指の絶景スポットといえるでしょう。
正面

正面

重厚な石の外観

重厚な石の外観

テラス

テラス

すばらしい眺望

すばらしい眺望


地元のニューヨーカーから世界の観光客まで、多くの人を魅了してやまないセントラル・パーク。今日あげたルートとスポットはごく代表的なもので、まだまだほかにも素敵な場所はたくさんあります。きっと歩けば歩くほど、いくつものフォトジェニックな風景やスポットがみつかることでしょう。このビギナー向け歩き方を参考にして、ぜひ自分だけのお気に入りスポットをみつけてみてください。以上ニューヨークナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2012-03-15

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