誰もが大好き♪NYのステーキ特集

香ばしく焼かれた分厚いお肉にかじりつきたい!肉の種類から焼き方までステーキオーダー時に役立つステーキガイド。

こんにちは、ニューヨークナビです。
「ニューヨークでステーキ!」なんだか納得する響きですよね?実際、豪快にステーキをほうばれるステーキハウスがニューヨークにはたくさんあります。横を通るとお肉の焼ける匂いにクラクラしちゃいます。ジューシーさと適度な歯ごたえがあり食べ応え満点なんだよね~と頭の中はステーキ一色に。
さて、ステーキを食べると一言で言っても肉の種類(部位)に焼加減と美味しく食べるにはちょっと知っておきたいことがあるんですね。それではステーキのアレコレを見ていきましょう!

一番肝心な部位選び

まず大切なことは肉の部位選び。脂身が苦手ならフィレ、脂身好きならリブアイと肉の特徴を把握して自分好みの部位を選びましょう。日本はブランド牛が売りですがこちらは熟成させたアメリカ農務省認定(USDA)のお肉が売り。熟成方法はドライエイジと言って熟成専用冷蔵庫で期間は店によって異なりますが21日から38日。熟成することによって筋肉が柔らかくなりたんぱく質の分解が進み、旨みのもとのアミノ酸が増します。

それではいざメニューを開いて「Steak for 2=ステーキ2人前」一体何のこと?とならないようにステーキハウスの代表メニューをご紹介します~。


ポーターハウス(Porterhouse)
どぉ~んとダイナミックで日本ではなかなか食べられないステーキ。2人以上でステーキハウスに行くなら絶対食べて欲しいです。ポーターハウスとはT字型の骨付き肉のこと。骨を境にストリップ部分とフィレ部分に分かれ、フィレ部分が肉の3分の1を占めるとポーターハウス、フィレ部分が少ないとTボーンステーキと呼ばれます。1つのステーキで脂身の多い部分とフィレ部分が楽しめます。骨からの水分でお肉もジューシーです。お皿にあふれた肉汁や脂を絡めながら食べます。量は30オンス前後で2人以上でシェアが前提。メニュー上はポーターハウスと表記している店もあればステーキ2人前(Steak for two)、ステーキ3人前(Steak for three)と表記している店もあります。


■リブアイ(Ribeye Steak)
アバラ部分の肉で大きめの脂肪がまんべんなく広がり柔らかい肉質でアメリカ人に人気ナンバー1。日本の霜降りのように細かい脂とは違い、ジューシーな赤味と脂身の香ばしさが堪能できます。骨付きの場合(Bone in)と骨なし(Boneless)の場合があり、量は16オンスから22オンス。

<間違えないで!>
お店によってはプライムリブ(Prime Rib)もメニューにありますがこれはリブアイとは全く別物。プライムリブはアバラ部分を大きな塊のまま焼き食べる直前に切り分けた物。巨大なローストビーフです。


サーロインステーキ(Sirloin Steak)
日本のステーキハウスでもよく見るメニューでは?脂身が肉のふちを囲むようにあります。腰部分の上部のお肉。柔らかい肉質で脂身はリブアイより少ないですが旨みも程よくあり人気のステーキ。量はやはり16オンスから22オンス。


■NYストリップステーキ(NY Strip Steak)
サーロインと似ていますが腰部分の下部。脂身がサーロインより少なめで少し硬い肉質です。量はやはり16オンスから。


■フィレ・ミニョン(Filet Mignon)
一頭の牛から取れる量が少ないので貴重なイメージがありますね。脂身がもっとも少ないので脂身が苦手な人はいいかも。柔らかいけど旨みがないので胡椒をきかしたり、ソースをそえたりすることが多いですね。また量は比較的少なめの12オンス。


シャトーブリアン(Chateaubriand)
ワインのような名前ですがヒレ部分のステーキのこと。通常1人前ではなく2人前からのオーダーになります。こんな名称がついたのはフランス人の作家で外交官だったシャトーブリアンさんのお抱えシェフが考案したステーキでシャトーブリアンさんの大好物になったかららしいです。ヒレなので柔らかい肉質で脂身は少ないです。量は2人前で22オンスから。


ステーキメニュー選択時の注意点
お店によっては全ステーキメニューが熟成肉とは限りません。熟成肉の場合、明記されています。

(例)28 Days Dry -Aged NY Strip

通常、ポーターハウスは熟成肉です。


一体そのお肉何グラムなのさ?!
1OZは約28グラム。サーロインは1人分で22オンス=約623グラム、厚さ5センチ近くのお肉が出てくることもあります。また骨付きで22オンスなら骨部分を抜かせば16オンスくらい。ランチコースの小さめサイズは8OZから10OZ(約220グラムから280グラム)。量の多さにビックリされた人も多いでしょう。でもご心配なくニューヨークのお肉は日本の物と比べると胃にもたれずさっぱりといただけます!


さらに知っておきたいこと

ミディアムレア

ミディアムレア

左の肉はウェルダン、右の肉はミディアムウエルくらい

左の肉はウェルダン、右の肉はミディアムウエルくらい

焼加減も重要
「焼加減はいかがいたしましょう?」は
英語では「How would you like it cooked?」です。
焼加減はもちろん個人の好みですが焼きすぎると旨みもジューシーさも半減してしまいます。レストランによっては大雑把なアメリカらしく中心部は希望通りだけど端はウェルダンになっていることもあるんです。希望の焼加減では無い場合は焼きなおしを頼んでもいいですよ。

◎ブルーレア(Blue Rare) 
周辺は焼けているが内部は全くの生で温度も冷たい。
◎レア(Rare) 
周辺は焼けており、内部は生ではあるが温度はぬるい。
◎ミディアムレア(Medium Rare) 
周辺は焼けているが芯はまだ生の状態で赤色に近いが温かい。
◎ミディアム(Medium) 中心部はピンク色で温かく、外側に向けては茶色でよく焼けている。
◎ミディアムウェル(Medium Well) ほぼ全体が焼けているが内部は鈍いピンク色が残る。
◎ウェルダン(Welldone)
中心部まで火が完全にとおっている状態。

ちなみにニューヨークのステーキハウスではブロイル(Broil)という上からの直火で料理し、表面を香ばしく焼いて肉汁をとじこめています。


ステーキソースは各店オリジナル

ステーキソースは各店オリジナル

味付け
肉の旨みを味わえるように塩・胡椒のみ。途中で飽きてしまったら各店ステーキソースがあるので試して見てくださいね。ステーキソースはケチャップとウスターソースとマスタードが混ざったような味であまり深みのある味ではありませんが変化を楽しむには十分です。


前菜について
代表的な前菜はベーコン、トマトと玉ねぎのスライス、サラダ各種です。さらに生ガキ、シュリンプカクテルなどのシーフードメニューを提供するお店も多いです。ステーキハウスのシーフードにしては美味しいとの説もありますが、お肉に集中したいので前菜にわざわざシーフードを頼む必要はないとナビ的には感じています。全体的に量が多いのでオーダーはステーキ+サイドディッシュでもかまいません。無理に前菜をオーダーする必要はないですよ。

ミックスサラダ

ミックスサラダ

ベーコン

ベーコン

トマトと玉ねぎのスライス

トマトと玉ねぎのスライス


サイドディッシュ選び
ステーキハウスでは野菜の付け合せは一切つきませんので別途注文します。(ランチセットのように付く場合は明記あり)。サイドディッシュはまさにステーキの引き立て役です。豪快と言えば聞こえはいいですがまるで仕事がしていない!とびっくりするメニューもあります。ですが、シンプルなサイドディッシュゆえお肉のお味がよくわかります。ナビ個人的にはパンは無料でついてくるしサイドオーダーで炭水化物系のジャガイモ料理を頼むよりブロッコリーやアスパラガスを食したほうがバランスがとれるような気がします。代表的なメニューはクリームドスピナッチ(ほうれん草のクリーム煮)、ベイクドポテト、ブロッコリーなどです。

グリルドベジタブル

グリルドベジタブル

ブロッコリー

ブロッコリー

ベイクドポテト

ベイクドポテト

ステーキハウス集合!

それでは気合を入れなおして「肉」を食べに行きましょう!ニューヨークでステーキを食べれる場所はたくさんあるけれど熟成されたお肉を味わいたいならステーキハウスしかありません。ステーキハウスはランチ時にもディナーのメニューが注文できるのでランチに行ってもいいですよ。特にステーキを食べたいけど一人旅で気が引けると言う人は他にもお1人様がいる確率の高いランチがおすすめです。


ピータールーガーステーキハウス
(Peter Luger Steakhouse)
ステーキハウスの最高峰。
ここに行かずしてNYのステーキは語れない。

<代表ステーキメニュー>
ポーターハウス
リブアイ
サーロイン(シングルステーキ)


キーンズ(Keens)
1885年創業。伝統と風格のある店内に落ち着いたスタッフは流石。

<代表ステーキメニュー>
ポーターハウス
サーロイン
Tボーンステーキ
フィレミニョン
シャトーブリアン


スパークス(Sparks)
隠れファンの多い絶妙な塩加減のステーキに驚きのワインリスト。フレンドリーなスタッフも心強い。

<代表ステーキメニュー>
サーロイン
フィレミニョン


●BLTステーキ(BLT Steak)
ニューヨークステーキ界に新風を吹き込んだセレブシェフの店。
味にも見た目にもこだわります。

<代表ステーキメニュー>
ポーターハウス
リブアイ
NYストリップ
フィレミニョン


ウルフギャングズステーキハウス(Wolfgangs Steakhouse)
ピータールーガー40年の経験が活かされたポーターハウスがイチ押し。支店が数箇所あり便利。

<代表ステーキメニュー>
ポーターハウス
リブアイ
サーロインステーキ
フィレミニョン


ポーターハウス・ニューヨーク(Porter House New York)
セントラルパークを見下ろす眺めも贅沢なアップスケールステーキハウス。和牛もメニューにあり、ステーキ以外の肉料理も多く選択肢が豊富。

<代表ステーキメニュー>
ポーターハウス
リブアイ
和牛リブアイ


●ストリップハウス(Strip House)
名前の通りお色気ムードたっぷりの店内。モダンテイストのサイドディッシュ多数。
焼き方が丁寧なステーキは定評あり。

<代表ステーキメニュー>
ポーターハウス
リブアイ
NYストリップ
フィレミニョン
シャートーブリアン


マークジョセフステーキハウス(Mark Joseph Steakhouse)
2000年オープンのダウンタウンの人気店。
ポーターハウスは1人前からオーダー可能で一人旅でも心強い。

<代表ステーキメニュー>
ポーターハウス
リブアイ
サーロイン
フィレミニョン


いかがでしたか?
実は以前、ナビもステーキハウスで失敗したことがあるんです。種類がよくわからず「脂身の多い部位」とオーダーしたらプライムリブが出てきました。確かに脂身はたっぷりでしたがこんがり焼けたステーキを期待していたのに全く別物でガッカリでした。ナビのようなことがないように予習をしてニューヨークのステーキ堪能してくださいね。
以上ニューヨークナビでした。




上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2014-06-27

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