7&8月のニューヨーク【2020年】

夏のイベントだけでなく、経済再開状況、ニューヨークシティマラソン、ロックフェラーセンターのクリスマスツリー等、今後の動向をお届けします。

こんにちは、ニューヨークナビです。
2020年は新型コロナウイルスに振り回されているうちに気が付けば半年過ぎてしまいました。ニューヨークも6月から外出制限が段階的に解除されています。6月22日に第2段階に入り、順調に行けば7月初旬から第3段階に移行します。第3段階ではいよいよ飲食店のインドアダイニングが許可されるんですよ。そして、第4段階では美術館やエンターテイメント関係も再開します。本来なら7月と8月と言えば、観光シーズン真っ盛りなんですが、今年は新型コロナウイルスの影響で例年とは全く違う夏になりましたね。
それでは、2020年の7月・8月のニューヨークをご紹介します。

7月・8月の祝日

■7月4日 独立記念日
1776年に公布されたアメリカ独立宣言を記念した国を挙げての祝日です。毎年、各市町村では花火大会を開催しますが、今年は新型コロナウイルスの影響で花火大会を中止にしている街が多いです。ニューヨークでも毎年メイシーズ主催の花火大会が開かれます。
〈番街編〉
2021年から6月19日が祝日になります!
■6月19日 ジュ―ンティーンス


奴隷解放を祝うジュ―ンティーンスがニューヨーク州でも2021年から祝日になります。1865年6月19日にテキサス州で南北戦争と奴隷制度の終結を告げた日を記念した祝日です。テキサス州では1980年から祝日でしたが、アメリカ全土の祝日ではありません。ジョージ・フロイドさんの死亡事件の抗議活動をきっかけに、ニューヨークでも注目となり、クオモ州知事は2021年から6月19日を州の祝日にすると発表しました。

ニューヨーク市の経済再開

クオモ州知事は初の州内新型コロナウィルス感染者が出てから3月2日より111日連続で毎日定例会見を実施。状況が改善し、毎日会見をする必要がなくなったため6月19日が最後の会見となりました。最後の会見では「新型コロナウィルスに打ち克ち、不可能を可能としてきた。州民一人一人の今までの協力に感謝する」とお話されました。この日はまだ祝日ではないもののジュ―ンティーンスであったため、州職員は休日とし知事一人の会見でした。なお、今後は必要に応じて会見が開かれます。

6月8日から段階的に始まったニューヨーク市の経済再開も7月には第3フェーズに入ります。

経済再開第3フェーズで再開が許可される業界
ネイルサロン、外から出入り出来るモールの店等
(※インドアダイニング再開は延期になりました)
順調に行けば7月6日スタート

第3フェーズでは待望の飲食店のイートイン再開でしたが、他州の感染拡大を受けインドアダイニング再開は延期になりました。引き続きアウトドアシーティングとテイクアウト中心です。
お店訪問前に営業状況を必ずSNS、ウエブサイトにてご確認くださいね。

経済再開第4フェーズで再開が許可される業界
美術館、エンターテイメント関係、教育関係等
順調に行けば7月20日スタート


最後のフェーズですが、ショッピングモール、スポーツジム、映画館はまだ再開されません。
また、すでに以下のように発表しているスポット、イベントがあります。ブロードウェイミュージカルは再開は来年です。再開してもソーシャル・ディスタンスを守るため人数制限を設けるスポットが多いはずです。事前に再開時期、予約の有無等、詳細をご確認くださいね。
●メトロポリタン美術館:8月29日再オープン
●ニューヨーク歴史教会:8月14日再オープン
●ブロードウェイミュージカル:2021年1月3日まで休演


7月以降のイベント状況

7月1日よりニューヨーク市内の海水浴場オープン

ニューヨーク市内の海水浴場がいよいよオープンします。ソーシャル・ディスタンスを守って安全に海を楽しみましょう。
メイシーズ独立記念日花火大会
日時:6月29日から7月1日及び7月4日
場所:市内各地


独立記念日恒例行事です。今年は4月末の市長の宣言通りに開催されますが、新型コロナウィルス感染拡大の影響で例年とは全く異なる形で行われます。まず、6月29日から7月1日にかけ自宅や近所の公園から見ることが出来るように市内各地で5分間の花火大会が開催されます。なお、開催場所・日時の詳細は、密集を避けるために事前告知しません。7月4日は午後8時からグランドフィナーレとしてエンパイア―ステートビルの上から中継があり、NBCにてテレビ観戦できます。

7月13日
市内一部図書館オープン


図書館も少しずつオープンします。市内公共図書館の22分館がオープン予定です。最初は事前にオンライン・電話で予約したものをピックアップに限ります。
ハイライン再開
7月16日再開スタート
営業時間:午後12時から午後8時まで


7月16日からいよいよハイラインも再開します。
ただ、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、時間指定の事前予約制となります(無料です)。また入口はミートパッキングディストリクトにあるガンズボートストリートのみとなり、当面の間23丁目までの開放です(23丁目より北は開放されません)。また、訪問時にはマスク着用をお忘れなく。7月9日より予約開始、下記ウエブサイトより可能です。
野外無料映画祭

夏の野外無料映画祭は恒例イベントで、通常なら市内各地で開催されますが、今年はキャンセルになりそうです。ブルックリンやヤンキースタジアムの駐車場を利用したドライブインシアターの開催が予定されています。

■USオープンテニス
日時:8月31日から9月13日まで
場所:USTAナショナルテニスセンター、クイーンズ


各種イベントがキャンセルになりテニスファンはヤキモキしたのではないでしょうか?USオープンテニスは観客無しですが、開催されます。選手達は新型コロナウイルス検査をし、ロッカールームもソーシャル・ディスタンスを取る等、対策をしています。なお、シンシナチで毎年開催される前哨戦が今年はニューヨークの同会場で開催されることが決定しました。
リンカーンセンター:年内休演決定
今年は、全イベント(メトロポリタンオペラ、ニューヨークシティバレエ、ニューヨークフィルハーモニック等)休演となりました(再オープンは2021年1月見込み)。メトロポリタンオペラは12月31日に再開予定。

カーネギーホール:年内休演決定
今年は全イベント休演(再オープンは2021年1月見込み)です。
ザ・メット・ブロイアー閉館

メトロポリタン美術館の現代美術専門分館であるメット・ブロイアーが閉館します。75丁目とマディソンアベニューにある階段を逆さにしたような建物は以前はホイットニー美術館でしたが2016年からメット・ブロイアーになっていました。メット・ブロイアー閉館後は改装に入るフリックコレクションの作品が一時的に展示されます。フリックコレクションの展示開始は2020年後半予定です。
ニューヨークシティマラソン中止

11月開催予定だったニューヨークマラソンも新型コロナウィルス感染拡大防止のため中止が決定しました。
ロックフェラーセンターのクリスマスツリー

もうクリスマスの話が始まっているんですよね。
ロックフェラーセンターのクリスマスツリー無しのクリスマスなんて考えられないです。今年もクリスマスツリーは展示されますし、アイススケートリンクも登場しますが、人混みを避けるため点灯式の開催については未定となっています。

今後のニューヨーク旅行にあたり注意したいこと

アメリカ入国基準・自宅待機、日本帰国後の検査・自宅待機については最新情報をご旅行前にご確認ください。
アメリカ入国及び入国後の自宅待機
日本パスポート保持者は入国不可の対象になっていませんが、14日以内に中国、ブラジル、シェンゲン協定国、イギリス等に渡航歴のある外国人は永住者以外入国不可となっています。また、アメリカ入国後14日間は外出を控えるように要請が出ています。さらにNY州・NJ州・CT州では新型コロナウィルスの感染率が高い州からの移動者に対して自宅またはホテルでの14日間の自己隔離を科しています。6月24日時点での対象州はアラバマ州、アリゾナ州、フロリダ州、テキサス州等です。感染状況により対象州は変更になり、随時ウエブサイトに更新されます。違反者には罰金を課すことがあります(初回2000ドル、2回目5000ドル、それ以降1万ドル)。
日本帰国後の検査・自宅待機
日本入国時にPCR検査、検査結果判明まで指定施設での待機、公共交通機関(日本国内線も含む)は使ってはいけない、帰国後翌日から14日間の指定施設(自宅または宿泊施設)での待機の対象になります。
マスクまたはフェイスカバー着用必須

空港、機内でのマスク着用必須です。マスク着用していない場合、搭乗拒否されることがあります。ご注意ください。各航空会社のポリシーの確認をしましょう。
●ショップや飲食店に入る時はマスクまたはフェイスカバーをしていない場合は入店拒否されますのでご注意ください。
●地下鉄や市バス等の公共交通機関利用時もマスクまたはフェイスカバー着用が義務付けられています。
米国内空港セキュリティに関する手順が一部変更
1.セキュリティポイントでの搭乗券(紙またはスマホ)は自分でスキャン(以前は係員がスキャン)し、係員が目視確認できるように提示。
2.機内持ち込み用食べ物は前もって透明のプラスチック製袋にいれたものを検査用トレーに入れる。
3.ハンドサニタイザーは12オンス(約355ミリリットル)以下のものを1本持ち込み可能。手荷物検査時には前もって取り出しておくこと。
4.ベルト・お財布・携帯電話・ポケットの中身は前もって機内持ち込み用手荷物に入れておき、検査場のトレーには入れない。
5.マスクまたはフェースカバーの着用を推奨。ただし、検査の際にはマスクまたはフェイスカバーをずらす必要があるかもしれません。
6.係員とソーシャル・ディスタンスを保つ。

カナダとメキシコの国境は7月21日まで閉鎖

引き続き、アメリカとカナダとメキシコの国境は閉鎖されます。

いかがでしたか?
外出制限緩和は嬉しいものの、第2波の心配もあり慎重な行動が引き続き必要ですね。
今後、各観光スポットも続々とオープンするはずですのでお知らせいたします。また、皆さんにニューヨーク旅行を楽しんでもらえる日は少しずつ近づいています。
以上、ニューヨークナビでした。







上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2020-06-20

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