ワクチン接種率50%のニューヨーク。恒例イベントも開催され、街に活気が戻りつつあります。
こんにちは、ニューヨークナビです。ニューヨーク市はワクチン接種が進み、4月23日時点で18歳以上の住民のうち34%がワクチン接種を完了。また約50%が少なくとも1回目の接種を完了しています。そのため5月と6月はイベント復活の月になりましたね。昨年キャンセルになったイベントの数々が今年は開催されます。また、これから夏にかけて屋外を中心にイベントはますます増えていく見込みです。そして、飲食店の営業時間延長、旅行者に対するニューヨーク到着後の隔離措置も緩和され、繁華街は活気が戻りつつあります。天気も良くなっているので多くの人が外出を楽しんでいるようです。明るい話題も多いなか、治安の悪化が気になるところです。特に日本のメディアでも取り上げられているようにアジア系に対する暴力が多発しています。引き続き注意が必要です。
それでは、2021年5月6月のニューヨークをご紹介します。
お天気・気候編
5月中旬くらいまでは朝晩と日中の温度差が激しいです。日中は晴れればカラッとした気候で過ごしやすいですが、朝晩はまだ冷え込むこともあります。半袖もしくは薄手の長袖に重ね着できるようにジャケットの持参をおすすめします。また陽射しが強くなるため日焼け止め、サングラス、帽子は必須アイテムです。そして、新緑の5月は花粉の季節です。テレビやインターネットでPollen Countと言って花粉情報が掲載されます。5月末から6月中旬は日本の梅雨のように雨が多くなります。一日中ふったりやんだりのはっきりしない天気が続きます。雨具は必ず持参しましょう。道路が水溜りだらけになるため長靴があると便利です。雨の日は気温も低く感じるので薄手のジャケット、レインコートなどの持参をおすすめします。これを過ぎると夏日がやってきますが、冷房が効いているため冷房対策にやはり薄手のジャケットは必需品です。また、6月は一年で一番日が長い月です。夜景観光は夕食後に予定しておきましょう。
5月
平均最高気温68°(=20℃)平均最低気温54°(=12℃)
6月
平均最高気温80°(=27℃)平均最低気温62°(=17℃)
カレンダー編
メモリアルデーは祝日です。この日が夏の始まりと考えられており、海水浴やバーベキューのシーズンが始まります。学校、公共機関、企業はお休みです。観光スポットは通常営業です。
母の日にはお母さんの日頃の苦労をねぎらいブランチ、ディナーに家族全員で出かける習慣があります。昨年はコロナ禍でオンラインとなった母の日の食事会も今年は開催できそうですね。
5月9日 母の日
5月31日 メモリアルデー(祝日)
6月20日 父の日
ニューヨークのコロナ関連規制状況
2月の店内飲食再開よりさらに緩和され、4月19日から飲食店等は深夜0時まで、ケータリングイベントは深夜1時まで営業可能になりました。
また、4月26日より映画館は収容人数制限を33%へ、美術館・水族館等は50%へ引き上げが決定しました。
ニューヨーク到着後の検査・自主隔離
観光客が戻りつつあります。
タイムズスクエア
ニューヨーク州では、4月10日以降、海外からニューヨーク州に渡航する人に対する渡航後の検査・自主隔離は義務ではなくなりました。
ただし、ニューヨーク州ではCDCの勧告に従って、完全にワクチン接種を済ませた人(注)に該当しない人や過去3か月の間に新型コロナウイルスに感染し回復していない人については、引き続き検査や自主隔離を推奨しています。また、症状のある人については、検査の要否を判断するため保健当局・医療機関に連絡をとることを求めています。
(注)「完全にワクチン接種を済ませた人」とは、米国FDAが承認又は緊急時の使用を許可したワクチンの接種(Janssen/Johnson & Johnsonのワクチンの場合は初回、Pfizer 及びModernaのワクチンの場合は2回目)から2週間以上経過している人。なお、FDAから承認・使用の許可を受けていないワクチンの場合にはこの定義を満たしません。
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日本からニューヨーク州へ到着時●●
1.海外からの旅行者はCDCの要求事項に従う必要があり、
米国行きの航空機に搭乗するために検査結果が陰性であること、又は、新型コロナウイルスから回復したことを証明する必要があります。2.海外旅行者はトラベル・ヘルス・フォームの提出が求められています。
3.CDCは症状のない海外からの渡航者に対して自主隔離,出勤の見合わせ及び検査を義務づけていませんが,ニューヨーク州では以下を例外事項としています。
〇完全にワクチン接種を済ませた人で過去3か月の間に新型コロナウイルスから回復していない人: ニューヨーク到着後3~5日以内に検査を受けること。
〇ワクチン接種を済ませていないすべての旅行者で過去3か月の間に新型コロナウイルスから回復していない人:
・ニューヨーク到着後3~5日以内に検査を受けること。
・義務ではない自主隔離(到着3~5日後に検査を受けた場合7日間、検査を受けない場合は10日間)
・重傷化リスクの可能性が高い人との接触を14日間は避ける。
また、ニューヨーク州では、検疫・自主隔離の有無にかかわらずすべての旅行者に対して以下のことを求めています。
・ニューヨークに到着した日から14日間体調を観察する。
・14日間、手指消毒やマスクの使用等の予防措置をとる。
・何らかの症状を確認した場合には、速やかに自主隔離の措置をとり、保健当局・医療機関に報告を行い検査の要否について相談する。
感染状況により自主隔離措置は変更になる可能性があります。旅行前に必ず各自ご確認ください。また、日本入国時の陰性証明書の提示も引き続き必要です。提示出来ない場合は搭乗出来ませんのでご注意ください。
5月・6月のトピックス
グラデュエートホテル(公式サイトより)
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ルーズベルト島にグラデュエートホテル、オープン6月1日より
場所:ルーズベルト島
ルーズベルト島初かつ唯一の宿泊施設としてオープン。グラデュエートホテルは名前から想像出来るように全米の大学キャンパス内でホテルを経営しているチェーンです。ルーズベルト島のホテルはコーネルテックキャンパス内に位置。コーネルテックはアイビーリーグの一つコーネル大学のエンジニアリング、ビジネス専攻のキャンパスとして2012年に設立されたキャンパスです。
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ハリーポッターストアー、オープン6月3日より
場所:ブロードウェイと22丁目
世界最大規模のハリーポッターストアーがニューヨークに誕生。3フロアーから成り、ニューヨーク店オリジナルグッズ、マジカルワンド、カエルチョコレート等、ハリーポッターの世界が詰まっています。ファンにはたまらないですね。
イベント編
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ガバナーズ・アイランドオープン5月1日より
毎年、5月から10月末まで季節限定でオープンするガバナーズ・アイランド。フェリーのチケットはソーシャルディスタンスを守るために事前予約制になっています。チケットは下記ウエブサイトより予約可能。
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メイシーズ・フラワーショー期間:5月2日から5月16日
場所:メイシーズ
コロナ禍で昨年はキャンセルのため2年ぶりの開催。また、本来なら3月末から4月に行われるイベントですが、今年は5月に延期し開催します。延期でも開催が決まり、コロナ前に少しずつ戻っている実感があります。春を代表するイベントですので、フラワーショーがないと何か物足りないんですよね。
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フリーズ・アートショー期間:5月5日から5月9日まで
場所:ザ・シェッド(ハドソンヤード)
こちらも2年ぶりの開催です。今年はハドソンヤードで開催です。
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リスタート・ステージ5月10日から
場所:リンカーンセンター
ニューヨークの文化の中心地であるリンカーンセンターでもイベントが復活します。野外イベント会場とリハーサル会場も合わせ10のステージを新設し、リスタート(=再スタート)と称するコンサート、ダンス等のイベントが開催されます。また、リンカーンセンター全体が緑の公園に変身します。
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ピクニック・パフォーマンス期間:6月9日から9月20日まで
場所:ブライアントパーク
夏の無料イベントのメッカでもあるブライアントパークにもイベントが戻ってきます。6月9日から4日間連続のニューヨークフィルコンサートで始まり、ニューヨークシティオペラ、ジャズ等のイベントが予定されています。無料です。ソーシャルディスタンスを守りながらの野外イベントです。
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トライベッカ・フィルムフェスティバル期間:6月9日から6月20日まで
パンデミック以降、オンライン開催ではない対面式映画祭としては米国内第一号。20周年を迎える今年は関連イベントはエンパイアーアウトレット、ハドソンヤード等の市内各地で開かれます。また、ご自宅からオンラインで観賞できるチケットもあります。
■イマーシブ・ヴァン・ゴッホ展
6月10日から9月6日まで
場所:未定
ゴッホの「ひまわり」「星月夜」等の4大作品を会場全体に映し出し、作品の一部になって楽しもうという新感覚の没入型デジタルアートイベント。すでにトロントで昨年開催され大反響で終わり、今年はニューヨーク、サンフランシスコ、ロスアンゼルス等アメリカ各地で開催されます。チケットは前売り制です。
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タイムズスクエアでヨガ6月20日
タイムズスクエア
こちらも恒例イベントです。昨年はコロナ禍でオンライン開催でした。今年は詳細は未定ですが、対面式で開催されるようです。
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ゲイプライドパレード6月27日
こちらも昨年はオンライン開催でした。今年もコロナ禍でオンライン開催の予定です。
いかがでしたか?
振り返れば昨年の今頃はロックダウンの真っ最中でしたね。今年は多くのイベントが復活しました。規制緩和が進んだだけでなく、イベント主催者の2年連続中止は避けようという意気込みが感じられます。次に期待したいのは日本との往来再開ですね。
以上、ニューヨークナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2021-04-23