11&12月のニューヨーク【2020年】

コロナ下で迎えるホリデーシーズン。今年はあのイベントもバーチャル開催になりました。

こんにちは、ニューヨークナビです。
2020年はコロナの終息をいつかいつかと待ちながら時間が過ぎてしまいました。外出の自由、旅行の自由など様々な自由が奪われた年でした。来年こそは落ち着いて欲しいと切に願います。
さて、ニューヨークはホリデーシーズンに突入です。ただし、今年は多くのイベントが中止またはバーチャル開催の予定です。また、帰省も控えるように呼びかけがあり、いつもと違うホリデーシーズンになりそうです。そんな中でブライアントパークのホリデーマーケット開催は嬉しいニュースです。コロナ下でも、ないないづくしのホリデーでは寂しすぎます。
それでは、ニューヨークの11月、12月と最近のコロナ関連ニュースをご紹介します。

カレンダー編

街で見かける投票を促すポスター

街で見かける投票を促すポスター

サンクスギビングデーの定番、七面鳥

サンクスギビングデーの定番、七面鳥

冬時間スタート 11月1日
11月1日の午前2時に冬時間が始まります。時計の針を1時間遅らせましょう。日本との時差は14時間になります。

大統領選投票日 11月3日
4年に一度のアメリカ大統領を決める日です。当日は午前6時から午後9時まで投票可能です。今年は新型コロナウィルスの影響で期日前投票、郵便投票を選択する人がかなりいます。郵便投票は11月3日の消印まで有効です。当日に開票をしますが郵便投票集計に時間がかかり、結果はすぐに分からないと言われています。

ベテランズデー 11月11日
図書館、郵便局、銀行はお休みになりますが、観光地、レストラン、ショップは普段通りの営業です。

サンクスギビングデー 11月26日
クリスマスと並ぶアメリカの2大ホリデーです。主な観光スポット、ショップは休業です。営業している場所は限定的です。ただし、スーパーやスイーツショップは午前中営業する場所があります。例年はサンクスギビングデーパレード、ブラックフライデーセールがあり人出もありますが、今年は静かな街になりそうです。

クリスマス 12月25日
クリスマスはショップ、観光スポット、レストランほぼ全面休業。例年は12月26日からショップやレストランも営業再開しますが、今年はコロナ下で26日、27日も休業してしまうお店もあるかもしれません。

天気・気候編

11月のセントラルパーク

11月のセントラルパーク

例年、11月中旬以降は朝晩が氷点下になる日が増えてきます。大雪が降ることは稀ですが、この時期も雪が降ります。11月以降は東京の冬同様で手袋、マフラー、コートは必須です。12月になるとさらに気温は低くなります。足元も冷えますのでブーツやスニーカーがおすすめです。寒さ対策で靴用のホッカイロがあると便利です。ホッカイロはこちらでも買えますが日本より値段が高いので持参したほうが良いですね。また、気温が下がるにつれ乾燥し、静電気が起こりやすくなります。日本よりも乾燥しているせいか静電気も強くて痛いです。静電気防止グッズがあると安心です。
<11月の気温>
平均最高気温:12℃ (華氏54°)
平均最低気温:5℃ (華氏41°)
<12月の気温>
平均最高気温:6℃ (華氏43°)
平均最低気温:0℃ (華氏32°)


11月・12月のイベント

ニューヨークシティマラソンを始め、主なイベントは12月31日までキャンセルとなりました。それでも、ニューヨークのホリデーに欠かせないイベントはオンラインまたは感染拡大防止をしたうえで開催されます。

ブライアントパークのホリデーマーケット
日時:10月30日から2021年1月3日まで
営業時間:月曜日から金曜日まで、午前11時から午後8時、
土曜日・日曜日、午前10時から午後8時
場所:ブライアントパーク

ホリデーマーケット無しのクリスマスなんて考えたくないくらい大切なイベントです。今年はこんな状況で半分諦めていたところブライアントパークのホリデーマーケット開催の朗報が入ってきて、嬉しかったですね。感染防止対策のため例年より店舗数を少なく密をさける工夫をして開催するそうです。アイススケートリンクとリンク脇にインドアフードコートも同時にオープンし、そちらは2021年3月7日まで開催します。
メイシーズサンクスギビングデーパレード(テレビ放映のみ)
日時:11月26日 午前9時から午後12時まで
NBCチャンネルにて放映

今年で94回目です。例年ならば早朝から席取り合戦をするほどの大規模パレードですが、コロナ下により一般見学不可、テレビ放映のみとなりました。また、ルート大幅短縮、巨大風船は車が引く(通常は人が引きます)、18歳以下のパレード参加禁止など感染防止策をしています。なお、巨大風船の準備見学も今年は不可となりました。
ロックフェラーセンタークリスマスツリー点灯式
日時:12月2日、時間未定
場所:ロックフェラーセンター

ロックフェラーセンターのツリー無しのニューヨークのクリスマスは考えられません。コロナ下でもクリスマスツリー設置は決定していますが、点灯式の開催方法と見学時間等の詳細は未定です。
タイムズスクエアのカウントダウン(オンライン開催)
日時:12月31日
場所:タイムズスクエア

こちらもコロナ下でオンライン開催となりました。1907年にボールドロップが始まって以来初めてのオンライン開催です。

2021年までキャンセルが決定したイベント

ひっそりする劇場街

ひっそりする劇場街

10月下旬から州は映画館の再開(NY市は対象外)を許可しましたが劇場関係は以前として再開出来ません。

ブロードウェイショー 2021年5月30日まで休演。

メトロポリタンオペラ 2021年9月まで休演。

ニューヨークフィルハーモニック 2021年6月13日まで休演。

ニューヨークの新型コロナウィルス関連ニュース

ニューヨークは10月初めに一部地域でクラスターが発生し、対象エリアは特別措置が設けられ取締を強化しています。それでも州全体では全米で3番目に陽性率が低い州となっています。(10月23日時点)
感染拡大防止対策としては以下の措置が取られています。

マスク着用の徹底
着用拒否の場合、罰金1000ドルが科されることがあります。
ソーシャル・ディスタンス(約2メートル)の徹底
大人数での集会禁止
感染率の高い州および外国からの移動者14日自主隔離

アメリカ入国時の自主隔離
9月28日から日本からの入国者にも自主隔離14日間と利用便・滞在先などの情報を記したフォーム記入が義務付けられました。フォーム記入を拒否した場合は罰則が科される場合があります。なお、感染拡大している他州から移動してきた場合の自主隔離14日間とフォーム記入も継続中です。また、ご旅行の際は日本帰国時の水際対策もご確認くださいね。
JFK国際空港とニューアーク空港にて新型コロナウィルス検査が可能に
空港内でマニキュア店を展開しているXpresグループが新型コロナウィルス検査サービスを開始しました。PCR検査、抗体検査、分子検査の3種類があり、分子検査は15分で結果が判明します。ただし、分子検査はPCR検査とは異なるため、外国入国時に求められる陰性証明書には不十分となっています。あくまで自分の安心のためですね。料金は各自保険会社と確認となっているので有料のようです。
飲食店で追加サーチャージ制度開始
気温が下がるにつれ店内で食事をする人が増えてきました。店内飲食は定員の25%まで、入店時の体温チェック、連絡先の記入などガイドラインがあります。当初は10月31日までだったアウトドアダイニングも通年になりました。寒さ対策にはヒーターが設置されます。また毛布持参で出かけるお客さんもいるようです。
そして、10月17日からCovid 19リカバリーサーチャージが始まりました。これは飲食店がお客さんに食事代やチップとは別に最大10%の手数料を追加できる制度です(テイクアウト・デリバリーは対象外)。客足は減ったのに消毒・マスク代などで必要経費は増え、苦境に陥っている飲食業界を補助するために始まりました。なお、サーチャージ追加は店舗次第なので追加しないお店もあります。この制度はインドアダイニングが100%復活になるまで続く予定です。

ホテルの閉鎖相次ぐ

3月のロックダウン開始時はホテルは夏の再開を目指していました。ですが、感染拡大州対象の自主隔離政策もあり出張者も観光客も戻る気配がないんですよね。そのため、再開時期を夏から9月、10月、そして11月と延期しているホテルも見られます。また、新型コロナウィルスの影響で有名ホテルでも閉鎖が出ています。
閉鎖した主なホテル
オムニバークシャープレイス
ザ・ルーズベルトホテル
ヒルトンタイムズスクエア
Wニューヨーク・ダウンタウン
まだまだ続きそうなリモートワーク

経済再開が始まった6月時点ではオフィスワーカーの復帰は9月と予想されていました。また州のガイドラインで定員50%までの出社は許可されているにも拘わらず、未だにほとんどの企業がリモートワーク中心です。本格復帰は年明けになりそうです。ただし、インフルエンザの季節に入るため、年明け以降もリモートワークが続くと考えている人も多いです。オフィスワーカーと観光客が多いミッドタウンに以前の活気が戻るには時間がかかりそうです。
野外ジムが盛ん

制約のある生活でもニューヨーカーは負けません。今は野外ジムが盛んです。セントラルパークはヨガクラス、ボクシングクラスと野外クラスが多く開催されています。青空の下で体を存分に動かしています。


いかがでしたか?
新型コロナウィルスに振り回された2020年も終わろうとしています。アメリカはとうとう感染拡大が収まらないままホリデーシーズンになりました。恒例イベントはオンライン開催になっていますがクリスマスツリーは各地で飾られると思います。コロナ対策をしてホリデーを楽しみましょう。
以上、ニューヨークナビでした。



上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2020-10-23

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