ニューヨーク観光の目玉である美術館と博物館がいよいよ再開します。芸術の秋に間に合いました!
こんにちは、ニューヨークナビです。
季節はめぐって秋になりました。今年はイベントが軒並みキャンセルになり季節感がありませんよね。この時期のニューヨークは例年なら秋空の下での街歩き、ハロウィーン等を楽しみなんですが、特別な年の今年はどんな秋になるのでしょうか?
嬉しいことに、ニューヨーク州は8月中旬からウィルス検査陽性率1.0%以下の日が続いています。また、ニューヨーク市では3月から閉鎖していた美術館と博物館が8月24日から再開します。これで多くの観光スポットが再開し、外出の幅が広がりましたね。慎重な経済再開が功を奏して感染拡大は防止できていますが、市内は閉店や空き店舗が目立つようになっています。必ず活気は戻ると思うものの、時間はかかりそうだなぁと感じています。
それでは9月、10月のニューヨークと最近の状況をお届けします。
カレンダー編
レイバーデー 9月7日
コロンバスデー10月12日
レイバーデーは企業と学校・銀行・郵便局などはお休みです。コロンバスデーは郵便局・役所などはお休みですが、観光スポット、レストラン、ショップは通常営業です。
お天気・気候編
レイバーデーまでが一般的には夏と考えられています。ニューヨークの秋はとても短く、秋っぽくなったと思ったら一気に寒くなってしまいます。全体としては過ごしやすい日が多い時期です。9月初旬から中旬にかけてインディアンサマーと呼ばれる残暑がありますが、夏とは違い陽射しに柔らかさがあり不快感は少ないです。9月中旬過ぎ頃から1日中半袖での外出は厳しくなり、朝晩はかなり冷えます。朝晩用に薄手のコート、ジャケットが必要です。10月に入ると日中は秋らしく空の高い日が増え、気持ちが良いです。ただ、朝晩はさらに冷え込みが厳しくなります。日中でも長袖に薄手のコートと薄手のスカーフの組み合わせの人を多く見かけます。そして夜はフリースやセーターが必要です。また、思いがけず暑い日や肌寒い日がありますので重ね着の準備をしておきましょう。なお、ハリケーンや大雨が降る季節ですので天気予報の確認を忘れずに。
9月
平均最高気温 24℃(76°F)
平均最低気温 16℃(61°F)
10月
平均最高気温 18℃(65°F)
平均最低気温 50℃(10°F)
9月・10月のイベント状況
トリビュート・イン・ライト
9月中のイベントは新型コロナウィルスの影響により全てキャンセルになりました。なお、毎年9月11日に同時多発テロの犠牲者追悼の意味で行われていたTribute in Lightは一旦、キャンセルになりましたが州のサポートを受け、今年も開催決定しました。
■トリビュート・イン・ライト
9月11日の日没から9月12日の日の出まで10月のイベントの開催についてはまだ発表になっていません。ハロウィーングッズはもう店頭に並び始めていますが、ハロウィーンパレードやトリック・オア・トリートはどうなるのかなぁと気がかりです。
9月のトピックス
■
市バスの料金支払い再開
8月31日より3月末より新型コロナウィルス感染から運転手さんを守るために市バスの乗客は後方ドアから乗り降りしていました。後方ドアには運賃支払い機能がないため、ずっと無料で利用できていたんです。利用者が減ったうえに無料なので財政難に陥ってしまっています。8月31日より前方ドアの乗り降りと料金支払いも再開します。
バスに利用の際はマスクまたはフェイスカバー着用義務がありますのでご注意くださいね。
■
タイムズスクエアにクリスピークリームドーナツ旗艦店オープン
9月15日オープン
場所:ブロードウェイと48丁目5月にオープンする予定でしたが新型コロナウィルスの影響で延期になっていたんです。クリスピークリームはニューヨークでも一時期は一店舗までに店舗数が減りましたが、最近はハーレムにもオープンし店舗がまた増えはじめています。以前から話題になっていたタイムズスクエア店もいよいよオープンです。こちらの店舗は焼き立てドーナツを知らせてくれるサインの巨大ホットライト、グレーズの滝、カラフルな店内などフォトスポット満載の予定です。もちろんドーナツは店内で作られ、タイムズスクエア店限定のビッグアップルフレーバーも登場予定。また、ドーナツ以外にもグッズも買えます。
美術館・博物館の再開について
8月24日から美術館と博物館の再開が許可されました。再開にはいくつかガイドラインが設けられています。
●収容率は25%以下
●入場は事前予約制
●館内はマスク着用
●ソーシャル・ディスタンスの確保
●館内一定方向への誘導
ニューヨーク近代美術館
フォトグラフィースカ・ニューヨーク
メトロポリタン美術館
主な美術館・博物館の再開日をご案内します。なお、開館時間の短縮、休館日の変更がありますので、訪問する際は事前予約も兼ねて、各スポットのウエブサイトを必ずご確認くださいね。
■
自由の女神博物館8月24日再開
ただし、館内一部のみ再開します。
■
ニューヨーク近代美術館8月27日再開
9月27日まではユニクロがスポンサーとなり、入館料は無料です。
■
フォトグラフィ―スカ・ニューヨーク8月28日再開
年内は入館料割引です。
■
メトロポリタン美術館8月29日再開
別館のザ・クロイスターズは9月12日再開です。
入館時に体温チェックがあります。
■
ホイットニー美術館9月3日再開
9月28日までは入館料はPay as you wish(自分の好きな金額を支払う)です。
■
アメリカ自然史博物館9月9日再開
■
911メモリアル博物館9月11日再開(ただし、同時多発テロの犠牲者の家族のみ)
一般開放は9月12日より
■
グッゲンハイム美術館10月3日再開
アメリカ入国と日本帰国時の検査
アメリカ入国基準・自宅待機、日本帰国後の検査・自宅待機については最新情報をご旅行前にご確認ください。■■
アメリカ入国■■
日本パスポート保持者は入国不可の対象になっていませんが、14日以内に中国、ブラジル、ヨーロッパ各国、イギリス等に渡航歴のある外国人は永住者以外入国不可となっています。
8月中旬より、日本からのアメリカ入国後の14日間の自宅待機措置が緩和され、到着日翌日から14日間は出来る限り外出は控え自主隔離が望ましいものの、自宅待機は義務ではなくなりました。ただし、NY州・NJ州・CT州は新型コロナウィルスの感染率が高い州からの移動者に対して自宅またはホテルでの14日間の自己隔離義務は続いています。感染状況により対象州は変更になり、随時ウエブサイトに更新されます。対象州からニューヨークに到着時に連絡先などの提出が必須となりました。提出拒否者には罰金2000ドル、自己隔離違反者には10000ドルまでの罰金を課されることがあります。
■■
カナダ・メキシコとの国境封鎖延長■■
3月より封鎖されているアメリカとカナダ及びメキシコの国境封鎖が再度延長になり、9月21日まで封鎖が決定しました。
飲食店の状況
この6月末から始まったアウトドアダイニングは今やすっかりニューノーマルとして根付きました。開放的で埃と騒音さえ気にしなければ各店趣向を凝らした店造りで賑わうのも当然です。市は車道を開放して歩行者天国兼アウトドアダイニングスペースとして利用するように特別措置を取っています。路上をアウトドアダイニングスペースとして利用できる特別措置は10月31日まで続きます。
気になる店内飲食再開は今だに無期限で延期になっています。7月6日には許可されるはずだったんですけどね。二ューヨーク州の他地区では店内飲食を再開、ニューヨーク市も店内飲食の再開基準を満たしてますが、感染源になる懸念があるためGoサインが出ません。すでに苦境の飲食店がこの先持ちこたえられるか心配されています。デブラシオ市長に店内飲食の再開プラン提出を要求しても回答もなく、飲食店の一部が市を相手に訴訟を起こすまでになっています。
ナビも自分のお気に入りのお店だけでなく市内のお店がなんとか踏ん張ってほしいと願っています。
ショッピング施設
ショップは営業時間短縮で営業しています。
なお、ショッピングモールもまだ営業再開の許可が下りていません。ただし、モールのテナントで外から直接出入り可能なお店は営業していることが多いです。
今のほうが不安かも......
スーパーへの買い出しと散歩のみの外出制限生活を思えば、ショップや観光スポットに行けるようになった現在は各段の進歩です。それでも消費回復にはほど遠く、今後の景気が心配されています。ナビもお客さんがいないショップや空き店舗を見かけたり、閉店のニュースを聞くたびにズ~ンと気持ちが落ち込みます。
少しずつ人は戻っていますが、オフィスワーカーの戻り方はゆっくりペースです。わざわざ出勤する必要ない、ワクチンが無ければ不安、オフィス内の座席間隔が6フィートない、出勤を強制させて感染した時の問題等、様々な理由から在宅勤務はまだ続きそうです。オフィスワーカーと観光客がメインのミッドタウンはショップも飲食店も特に厳しい状況です。また、どこも営業時間短縮で夜の街が暗くなるのが早くなっています。感染への不安が解消されれば外出し消費も回復するはずですが、経済復活への道のりは予想より厳しいです。
いかがでしたか?
美術館と博物館の再開はナビも心待ちにしていたため本当に嬉しいです。ニューヨークはパンプキンスパイスラテのシーズン到来で、ナビは美術館訪問とパンプキンスパイスラテのお出かけ計画を練っています。もちろん、新規オープンのクリスピークリームも行く予定です。皆さんもニューヨーク旅行での新しいスポットとして楽しみにしていてくださいね。
以上、ニューヨークナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2020-08-23